ここから本文です

香川真司はどこへ行く?「スペイン移籍願望」表明で広がる懸念

12/7(金) 7:41配信

webスポルティーバ

 リーグ戦、カップ戦、チャンピオンズリーグ(CL)を含めて、今季はまだ4試合出場にとどまっている香川真司だが、ドイツのメディアでその名前を目にすることは意外なほど多い。11月16日のキッカー誌ウェブ版では「香川が状況打開策は移籍しかないのか」という記事が、トップに掲載されていた。

【写真】香川真司が苦境を語る。「ここで負けたら自分は終わる」

 2010~11と2011~12シーズン、それ以前はあくまで国内の一強豪にすぎなかったドルトムントが、CL決勝トーナメントの常連となるビッグクラブに成長した時期に、重要な役割を担った功労者がくすぶっている。そのことはドイツメディアも気に留めているのだ。地元紙ルールナハリヒテン紙も、ツイッターによる練習のレポートや遠征メンバーチェックなどで、欠かさず香川の名前を挙げている。

 香川自身による「スペイン移籍願望」表明は、当然のようにドイツメディアでも大きく取り上げられた。だが、個人の希望だけにフォーカスしたその発言は、好意的にとらえられることはなかった。その発言には「がっかりした」というのが正直なところだろう。もちろん、香川の苦境は皆の知るところもである。

 そんな香川の意向を受けて、ミヒャエル・ツォルクGMは、「不満を抱いていること、あれこれ考えていることは理解できる」とコメントしている。ウィンターブレイクに話し合いの機会を持ち、移籍願望があるなら無理に慰留はしない方向だという話もしている。チームが快調にブンデスリーガの首位を突っ走り、かつ選手が飽和気味の現状では、慰留する理由を見つけるほうが難しい。

 香川は、指揮官ルシアン・ファブレの構想に合わなかったというよりも、流れに乗り遅れた。当初、ドルトムントは単に若返り路線を模索しているように見え、1989年生まれの香川が弾かれてしまうのは不運の感があった。だが、時がたつにつれて、決して年齢だけがファブレ監督の判断材料でないことは明確になってきた。

 たしかに香川と同じ2列目は、生きのいい若手がひしめいている。2000年生まれのジェイドン・サンチョはイングランドの未来を担う人材であろうし、2015~16シーズン終盤から活躍するクリスチャン・プリシッチは98年生まれ。ボランチのモハメド・ダウドは96年生まれで、今季の注目株ヤコブ・ブルン・ラーセンは98年生まれだ。

 だが、指揮官が信頼するMFアクセル・ヴィッツェルも、香川とポジションがかぶるマルコ・ロイスも、89年生まれと香川と同世代。不動の右SBである古株のウカシュ・ピシュチェクは85年生まれなのである。ベテランが軽視されているわけではない。

 実際のところ、本人のアピール不足もあるように思う。チャンスは多くはなかったが、ゼロではなかった。それをつかめなかったのだ。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

スポルティーバ
10月31日(水)発売

定価 本体1,593円+税

フィギュア特集『羽生結弦 新世界を拓く』
■羽生結弦インタビュー
■トロント公開練習フォトギャラリー
■アイスショープレイバック

あなたにおすすめの記事