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女性部下を忘年会で傷つけヤル気を失わせた46歳マネジャーの失敗

12/7(金) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 12月は忘年会のシーズン。ですが、飲み会の席などで、管理職の方々に気をつけてほしいことがあります。部下を思って発した言葉が部下を傷つけ、やる気をなくさせてしまうことになりかねないからです。管理職養成講座24回目では、そんな過ちを犯してしまったマネジャーの事例を紹介します。(MICA COCORO代表 産業カウンセラー 宮本実果)

● 忘年会の席での会話以降 急に元気がなくなった独身の部下

 国内メーカー企業に勤めるTさん(男性・46歳)は、総務部において課長職に就いています。総務部には、派遣社員も多く勤めているため、部内の飲み会などでは積極的にメンバーとコミュニケーションをとっています。

 現在、直属の部下が男女合わせて8人いますが、新入社員1人とAさん(女性・34歳)以外は全員既婚者で、小さな子どもがいます。T課長にも中学生の息子がおり、飲み会の席ではいつも子どもや奥さんの話題で盛り上がります。

 しかし、先日開かれた忘年会の席で、Aさんと話をして以降、元気があまりありません。忘年会で、どんな会話があったのでしょうか。そのときの会話をご覧ください。

 T課長 「あっという間の1年だったね。優秀なB君が転職して、いろいろあったけれど、何とか乗り越えられてよかったよ。みんなの残業を増やすわけにはいかないし、帰りが遅くなってしまって、妻には文句を言われる日々だけどね」
Aさん 「結局、人員は補てんされず、増えないままでしたね」
T課長 「人事に要請はしているんだけれどね。そういえば、みんなも家庭があるから、いろいろ大変だっただろう」
Cさん 「僕は、まだ子どもが生まれたばかりで妻が“ワンオペ育児”にイライラしていて大変なんです」
Dさん 「僕も、残業が続くと妻の機嫌が悪くて大変ですね」
Eさん 「私は、近所に住む夫の両親に子どもの面倒を見てもらっているので、肩身が狭いです」
T課長 「Aさんと新入社員のN君は独身だから、家に帰っても文句を言う人はいないからいいね」
Aさん 「そうですね…」

● 問題視している内容と 元気をなくした原因がずれている

 忘年会以来、元気のないAさんに、T課長は「仕事で負担になっていることがないか」と尋ねましたが、Aさんは「それはありません」と答えるだけでした。

 T課長としては、転職したB君の業務がAさんに降りかかって負担になっていると考え、それが原因で元気がないのだと心配していました。しかし、どうもそれは違うようで、どうすればいいのか悩んでいます。

 今回の事例の問題点はいったい何だったんでしょうか。それは、T課長が問題視している内容と、Aさんが元気をなくしている原因が違うということに、T課長が気づいていないということにありました。

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