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上司の悪口ばかり言う先輩を撃沈させる一言

12/7(金) 7:10配信

東洋経済オンライン

 ビジネスシーンには、言いたいことを言えない場面が少なからずあります。本当に言わないほうがいい場合も多々ありますが、ちゃんと言わないとますます不利な立場に追い込まれたり、事態を悪化させたり、お互いに気まずい思いをしたりすることも多いと思います。

 しかし、どんなに言いにくいことでも、わずか15秒で済ませられるなら言える気がするのではないでしょうか。ポイントは、どんな言葉を選び、簡潔に意図を伝えるか。語彙力や文脈力の問題でもありますが、うまい言い方というのは、考えればけっこうあるものです。

そこで拙著『15秒あれば人間関係は変えられる』より、ビジネスにおいて、ケース別に言いにくいことを15秒で伝える実例を紹介します。このとおりに言えばいいというより、こういう言い方をすればお互いにストレスがたまらないんだなと考えてもらえれば幸いです。

■相手が「困る」ことを持ち出して交渉

 ケース1:高圧的な態度で長時間労働を要求してくる取引先に対して

 「ただ、実はいま立て込んでおりまして1人で取り組むとミスが発生するかもしれません。恐れ入りますが3人体制で行っていいでしょうか。その場合、弊社の規定で割り増し料金をご相談したいのですが」

 「今日中に仕上げろ」「土日で終わらせろ」「無理だったらほかのところに仕事を回すよ」といった無茶な要求を平気でしてくるクライアントに対する有効打は何でしょうか。

 下請け業者が無下に断るということは現実的ではないでしょう。どうしても、いったんは「わかりました、できるだけやってみます」という肯定的な言葉で入る必要があると思います。

 そしてここで、クライアントにとっても避けなければならない問題点を指摘するのです。

 たとえば、ミスの発生。「ただ、実はいま立て込んでおりまして1人で取り組むとミスが発生するかもしれません。恐れ入りますが3人体制で行っていいでしょうか」。

 それから「その場合、弊社の規定で割り増し料金をご相談したいのですが」「ミスが発生するのを避けるために、突貫で作業するのは避けたいですね。日曜日にできたところまで送って、残りを月曜日に送るということではどうでしょうか」といった交渉を行うのです。

 このように、関係が悪化しないように調整案を提案するためには、お互いがどちらも避けなければならない事態を、冷静に示すのがよいでしょう。変に卑屈にならず、問題が起こる可能性を丁寧に指摘し、クライアントの側から考えても「たしかに対処が必要だ」と同意するしかない状況に持ち込むのです。

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