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【国内テスト】「フェラーリ812スーパーファスト」再考。これぞフラッグシップの走り!《動画レポートあり》

2018/12/18(火) 17:03配信

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フロントエンジンこそフラッグシップに相応しい。

Ferrari 812 Superfast
フェラーリ 812 スーパーファスト

フェラーリの伝統を今に受け継ぐフラッグシップは、紛れもなくこの「812スーパーファスト」だろう。日本においては、70年代に起こったスーパーカーブームの影響からミッドシップこそ本命と思われがちだが、ヨーロッパなどの海外では、フロントエンジンのスーパースポーツカーに対する指示のほうが実は高い。今回、久しぶりに812スーパーファストのステアリングを握り、心底そう思わせたのは本当だ。

フェラーリ812スーパーファスト、峠試乗の他画像はコチラ

パワフルかつエレガントなスタイリング。
まず、このスタイリング。ミッドシップのマッシブな勇姿もいいが、ロングノーズ&ショートデッキが見せるこの雰囲気はエレガントさも加わるため、アスリートがドレスアップした姿のようにも映る。それでいて、パワフルさをも表現しているのは見事。かつてならピニンファリーナだから・・・という信頼と実績があったが、今ではハウスデザイナーの手によって描かれているだけに、当初は魅力が半減するのではと心配したものだが、812スーパーファストを見ていると、これで良かったと素直に思えてくるほど、うまくまとめられている。

快適かつ扱いやすい。しかしGTではない。
こうしたFRならではのスタイリングをもつゆえ、ミッドシップモデルのように気構えることがないのも魅力だ。その気になれば普段から使えてしまうくらいフレキシブルで、実際に街中などゴー&ストップの多いところで乗っていても苦になることなど一切ない。7速DCTのクラッチ制御も実に巧みで極めてスムーズに作動するうえ、サスペンションのセッティングも極度な硬さを感じることもないから扱いやすさが際立つ。こうして書いていると、まるでGT=グランドツアラーのように勘違いされるかもしれないが、812スーパーファストは正真正銘、真のスーパースポーツカーである。パフォーマンスを妥協しないフェラーリの主義は頑なに受け継がれている。

効果絶大な「バーチャル ショート ホイールベース」。
それを実感するのは、無論ワインディング。本来ならサーキットで・・・といきたいところだが、今回は諸事情により峠を中心にテストを行うことになった。とはいえ、実はこれが逆に美点を引き出すことになったから、やはりフェラーリは奥が深いと思い知らされた。それこそタイトターンである。まさに目からウロコ。812スーパーファストには「バーチャル ショート ホイールベース」と呼ばれる後輪操舵システムに、電動パワーステアリングを組み合わせ、さらに電子制御ディファレンシャルのEデフの進化版を搭載し、最新のSSC(サイド スリップ コントロール)によって統合制御している。その効果は絶大! それを今回、特に思い知らされたのである。

日本の峠だからこそ分かるコーナリング性能。
何しろ、その名称通り、本当にショートホイールベースに感じる。日本のワインディングは、道幅も狭ければ速度域も微妙。ましてやFRの12気筒車など走らせるには無理があるとさえ思えてくるシーンでも、812スーパーファストは見事にコーナーをクリアする。特に旋回している最中など、とても2720mmもホイールベースがあるとは思えない。むしろ、アクセルをさらに開けてペースを上げさせるほど、グイグイとインに入っていく。だから、本気で攻め込めばテールスライドなどたやすい。いや、たやすいどころか、そう促すほどである。

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最終更新:2018/12/18(火) 17:03
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