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東芝新会長・車谷暢昭氏 ゼロからの「巨艦」復興宣言〈「負の遺産」は清算した。ここからが真のスタートだ〉【全文公開】――文藝春秋特選記事

2018/12/18(火) 7:00配信 有料

文春オンライン

土光敏夫氏以来の“外部出身”

 2018年1月、私は都内のホテルの一室にいました。目の前に座っていたのは、東芝社長の綱川智さん、東芝の指名委員会委員長の池田弘一さん(アサヒグループHD相談役)、指名委員会委員の小林喜光さん(三菱ケミカルHD会長)の3人です。

「総合的に判断し、他にはいないという結論になりました。車谷さん、東芝会長を引き受けてください」

 予想さえしなかった打診でした。

「1日2日、考えさせてください」

 こう言ってその日は帰りました。自宅で色々と考えていると、三井銀行時代、秘書として仕えた小山五郎・元会長の言葉を思い出しました。私が秘書だった頃、小山さんはすでに会長職を退いてからかなりの期間が経っていましたが、三井の“重鎮”として健在でした。

「仕事というのは、自分がやりたいことをやるものではない。『やってもらいたい』と望まれることをやってこそだよ」

 天国から小山さんが「君、ちゃんと受けろよ」と言っている気がしました。これも天命 ――そう思い、私は就任要請を受諾したのです。

 東芝は「日本の製造業の縮図」とも言える企業です。東芝の再建は、すなわち日本の製造業の再建でもある。巨大企業のターンアラウンド(方向転換)に関われるのは名誉なことだと思い、一生懸命やっています。 本文:7,554文字 写真:3枚

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車谷暢昭/文藝春秋 2019年1月号

最終更新:2018/12/18(火) 7:00
記事提供期間:2018/12/18(火)~2019/8/15(木)
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