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「就活生と親を狙え!」 年末年始にテレビでBtoB企業のCMが増えるワケ

2018/12/27(木) 14:09配信

日経カレッジカフェ

謎のジブリ広告ってなんだ?

大学ジャーナリストの石渡嶺司です。就活のリアルな現場報告を交えて連載でお届けしている「ホンネの就活ツッコミ論」。今回のテーマは「年末年始に注目してみたい企業」です。年末を迎えると実家に帰省する、という地方出身の学生がいるはず。あるいは、家族と一緒にテレビを見る機会も増えるに違いありません。今回はそんな身近な年末年始の風景から見える企業選びについて解説します。

 羽田空港第1旅客ターミナル 南ウイング2F・第2旅客ターミナル 到着ロビーや広島空港、JR福山駅など7か所で、ジブリ風アニメの企業広告を見ることができます。飛行機を利用する学生は何の会社か、そもそもなぜジブリ風なのか、疑問に思った方も多いはず。

 この企業はダイカストという自動車部品で使われる製品のメーカー、リョービです。同社サイトには、ジブリのアニメ監督を務めた近藤勝也氏を起用した、とあります。

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「くらしごこち家族」は、リョービグループのコーポレートメッセージ“「くらしごこち」がテーマです。“を皆さまにわかりやすくイメージしていただくために、1999年4月より起用しているオリジナルキャラクターです。
このキャラクターは、「魔女の宅急便」 「となりのトトロ」 など、宮崎駿氏の一連の人気アニメ作品の作画を手がけた近藤勝也氏の手によるオリジナル作品です。 2008年に公開された映画「崖の上のポニョ」では作画監督として活躍され、主題歌の作詞も手がけられました。
「くらしごこち家族」は、リョービのさまざまな広告宣伝の中に登場しています。
(同社サイトより)

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リョービ以外にも空港・新幹線駅に目立つ企業広告

 空港や新幹線駅で目立つ企業広告はリョービだけではありません。他の企業広告も多種多様、展開されています。心なしか、食品や化粧品などよりも多いような。なぜ、空港や新幹線駅で企業広告は多く出稿されるのでしょうか。

 これは、主力客の違いにあります。通勤・通学路線だと、日用品や化粧品、食品や携帯電話の広告が目立ちます。通学路線だと自動車教習所なども含むところ。これは、それだけ日常的に利用している客が多く、広告を打つ効果があるからです。

 一方、飛行機や新幹線だと観光客と並ぶ主力客層がビジネス利用者です。出張のために利用するわけですが、このビジネス利用者は全てBtoC企業というわけではありません。むしろ、BtoB企業の関係者も多くいます。このBtoB企業のビジネス利用者に対して「うちの製品(サービス)をぜひ」と勧める目的もあります。

 が、それよりも、とあるBtoB企業の関係者は声を潜めて話してくれました。「いや、広告を打って製品・サービスの宣伝というよりは、企業のステータスです。うちはこれだけの駅・空港で広告を打てるよ、という」

 な、なるほど。

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最終更新:2018/12/27(木) 14:09
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