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薬の9割はやめられる|日本初「薬やめる科」の医師が提唱する「減薬・断薬のすすめ」

2018/12/28(金) 11:05配信

サライ.jp

文/鈴木拓也

病院に行くことが、「薬をもらう」こととほぼ同義になっている、現代医療の趨勢に異を唱える医師がいる。その人の名は、松田医院和漢堂の松田史彦院長。

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松井院長は、6年ほど前に世界で初めて「薬やめる科」を開設。減薬・断薬によって健康を回復させる診療を行っている。

投薬治療を完全否定しているわけではないが、「コレステロールが少し高い。じゃあ、お薬飲みましょう」などと、ポンポンと薬を出す風潮は問題あり、としている。

そして、著書の『日本初「薬やめる科」の医師が教える 薬の9割はやめられる』(SBクリエイティブ)の中で、持論の根拠として「薬が不要な3つの理由」を挙げている。

理由の1つめは、「明らかに病気ではないのに、病気と診断され薬を飲んでいるケースがよくある」こと。

2つめは、ほとんどの薬には副作用があり、このせいで新たな不調が発生すること。

3つめは、「なぜか突然、〇〇症候群、〇〇病といった新しい病気が提唱され、テレビで宣伝され、まるでそれに合わせたかのように、新しい薬が準備されている」という、ウラのありそうな社会現象の多さ。

こうした理由から、「薬が病気をつくる」ことが多々あると論じている。

■高血圧の薬は必要か?

例えば、高血圧。厚労省の調査(2015年)では、高血圧の患者は約1千万人。高血圧に相当する人は4300万人と推計されている。こんなに患者が多いのは、WHOと国際高血圧学会が定める適正な血圧の基準値が、時代とともに厳しくなっているというのが背景にある。

他方、日本人間ドック学会が提示した緩やかな基準だと、高血圧の人の推計は4300万人から一気に860万人に減る。

松井院長は、「基準を少し変えるだけで、高血圧とされる人が一気に増えたり、減ったりする。基準とはその程度のもの」とし、「そもそも高血圧は病気なのか」と指摘する。

本書では、慶大医学部による百寿者(100~108歳)を対象にした調査では、食事やトイレなどの自立度が高いのは、収縮期血圧が156~220のグループであったという。また、認知症の程度も「血圧の高い人のほうが軽かった」と報告されている。

中年期以降の年齢層の人たちが血圧が高いのは、動脈硬化で狭くなった血管で血流をスムーズに流すための適応であり病気ではない。よほど高い血圧でない限り、「医師から処方された降圧剤を、ありがたがって無理に服用することもない」と、松井院長は述べている。

同様のことは、血糖値やコレステロール値についても言えるそうで、少々数値が高くても問題ないとしている。

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最終更新:2018/12/28(金) 11:05
サライ.jp

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