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東大生は月に何冊くらい本を読んでいるのか?

2018/12/29(土) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 「東大生」といえば、今も昔も日本最高峰のエリート候補生であることは間違いない。彼らの知的レベルはどの程度なのか、東大出身者以外の人間には気になるところだが、その手がかりとなるのが「東大生の読書生活」。彼らが日頃どんな本を読んでいるのか、それを最も知るのが、東大生協の書店員だ。著書『東大生の本の「使い方」』を上梓した、元東大生協書籍部主任の重松理恵さんが、東大生の読書の実態を紹介する。重松さんによると、東大生にはある共通した読書習慣のルールが存在するという。

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● 東大生協の入口付近に ベストセラー本は置かれない

 東大生協書籍部は、東京大学のキャンパス内にある書店です。東大生や東大の先生、東大のキャンパスで働く人たちのためのお店です。

 そのため、東大生協書籍部は、利用者がほぼ東大関係者であるという、ちょっと特殊な書店でもあります。

 東大生協書籍部の大きな特徴の一つは「世間のベストセラー」や「話題書」を、前面に押し出していないことです。ふつうの書店の場合、入ってすぐの場所には、話題の本がカラフルな手描きPOPとともに並べてあります。

 一方、東大生協書籍部の入り口付近には、「ベストセラー」や「話題の本」はほとんど置かれておらず、手描きPOPなどもほとんどありません。そのため、お店全体の雰囲気は、一般の書店と比べると地味に感じられます。

● ダイエット本などは ほとんど需要がない

 しかし、これらの配置や雰囲気には理由があります。

 東大生は「世間でよく売れている」といった情報や、書店員からのおすすめがなくても、自分自身で読みたい本、読むべき本を選ぶことができるからです。

 一般的には、ダイエット本や健康本は、毎年のようにベストセラーが生まれる人気のジャンルです。しかし、これらのジャンルに属する本は、東大生協書籍部ではほとんど需要がありません。

 たとえば、2010年のベストセラー、山本千尋さんの『バンド1本でやせる!巻くだけダイエット』(幻冬舎)や2014年のベストセラー、槙孝子さんの『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)などは、東大生協書籍部ではほとんど売れませんでした。

 ただ、専門書ばかりが売れているのかといえば、そんなことはありません。

 よく売れているのは、『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA)など、一般の書店で買える本が中心です。

 私は一般の書店と東大生協書籍部の品揃えの違いに、東大生の興味関心が表れていると考えています。

 「知のエリート」とも称される東大生はどんな本を求めているのか。東大生協書籍部の棚を眺めれば、その答えが見えてくるのです。

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