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脚の静脈に謎のボコボコが…立ち仕事やマラソンに注意「下肢静脈瘤」とは

1/3(木) 16:00配信

週刊SPA!

 40代を超すと「病気」の話題も増えてくる。だが、三大成人病などメジャーな病気に注意していても、耳慣れないマイナーな病気に足元を掬われてしまうことも……。そこで「本当に怖い中年の病気」と題して、真の意味で中年が要注意な病気について紹介していく。

 第一回は「下肢静脈瘤」。この病気、ご存じだろうか?

◆耳慣れない「下肢静脈瘤」とは?

 脚の静脈の弁が壊れて、血液が逆流してしまう病気。それが下肢静脈瘤だ。良性疾患であり、たちどころに命に関わる病気ではない。しかし、この病気に詳しい北青山Dクリニックの阿保義久院長は、「油断して放置すると大変なことになる」と警鐘を鳴らす。

「加齢とともに発症しやすくなる下肢静脈瘤ですが、一度発症すると基本的に自然に回復することはない。そして、放置するほど他の病気の引き金となるのです」(阿保院長、以下同)

 下肢静脈瘤を発症すると、主に太ももやふくらはぎの静脈がぼこぼこと浮き上がってくる。

「見た目が良くないので、女性の方は割と早期に医者にかかるケースが多いのですが、男性は放置する傾向があります。しかし、重篤化すると潰瘍化してひどい痛みを伴ったり、血栓になりやすくなるという報告があります」

 そして、稀ではあるが最悪死に至ることも。

「下肢静脈瘤になると、静脈に負担がかかり血のかたまりができやすくなる。この血栓が肺などに詰まると、いわゆるエコノミークラス症候群のリスクが高まり、突然死を招く恐れがあります。決して放置してはいけません」

◆下肢静脈瘤になりやすい特徴とは?

 この病気には“かかりやすい特徴”があると阿保院長。

「座り仕事よりも立ち仕事の人。また、マラソン選手やサッカー選手など足を酷使する人も発症するリスクが高いようです。足の血液は“第二の心臓”ともいわれるふくらはぎや太ももの筋肉の力によって心臓に戻っていきます。立ちっぱなしでこの筋肉のポンプが機能しないと、足にどんどん血がたまっていく。すると静脈に大きな圧力がかかり、弁が壊れて血液が逆流してしまうのです」

 予防するには、どのような対策が必要なのだろうか?

「足に血液をためないことが大切です。仕事中も同じ姿勢を取らず、適度な歩行やストレッチを行うことで足の血液の巡りはよくなります。とくに立ちっぱなしの方は、定期的に遠めのトイレに歩いたり、体操や深呼吸をすることを心がけてください。病気自体は治療方法がほぼ確立していますし、手術も日帰りで簡単な施術で済むケースがほとんどです」

 かゆみやこむらがえりは静脈瘤の予兆だそう。早目の診療を心掛けたい。〈取材・文/高橋健太〉

【阿保義久氏】

東京大学医学部卒。腫瘍外科・血管外科医。2000年に北青山Dクリニックを設立。下肢静脈瘤の日帰り根治手術・椎間板ヘルニアのレーザー治療・痛みのない内視鏡検査・進行がんに対する革新的治療などからがん遺伝子治療まで行う。著書に『アンチ・エイジング革命』、『下肢静脈瘤が消えていく食事』、『尊厳あるがん治療』など

― 本当は怖い中年の病気 Vol.1 ―

日刊SPA!

最終更新:1/3(木) 16:00
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