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健康維持やダイエット効果も期待できる!!|正しく「噛んで」食事を楽しむ方法

1/4(金) 9:01配信

サライ.jp

文/藤原邦康

年末年始はお餅が美味しい季節ですが、昔から餅を喉に詰まらせる事故は後を絶ちません。

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東京消防庁管内では平成 24 年から平成 28 年までの5年間に542人が「餅で喉を詰まらせた」ことにより救急搬送されました。搬送された方の約9割が 65 歳以上の高齢者。35 名が残念ながら初診時に命を落としています。

消費者庁も「高齢者はそしゃく力や飲み込む力が低下し、食べた物をしっかりかんでスムーズに飲み込むことが難しくなっているため窒息事故が起こりやすく注意が必要」と、餅による窒息について勧告しています。

昨今、シニア世代の「飲み込む力」が衰えて誤嚥や誤嚥性肺炎を起こしやすくなることは周知されてきました。一方「噛む力」の衰えは意外と見落とされがちですが、アゴの運動能力が誤嚥防止にとっての重要な鍵です。口を十分に動かして食べ物を細かく噛み砕きすり潰すことができなければ、嚥下時にかかる負担が大きくなるからです。本来、嚥下障害は咀嚼力低下とセットで考えるべきでしょう。

今回は「いかに食事を楽しむか」という観点から顎関節の機能を解説します。

まず、何気ない「食べる」という行為について。食事には、手や唇、舌やアゴなどの動作の協調運動が必要不可欠です。「協調」とは体の各部位の別々の動作を連動させること。食事における協調運動は以下のように分解できます。

1.(目視しなくても)狙いをはずさずに食べ物を箸などで口元に運ぶ。
2.食べ物が口元に来たら自然に口を開く。
3.口に含んだら、こぼれないように唇を閉じてキープする。
4.アゴや舌を動かして咀嚼。
5.十分に噛んで味わったら、喉の力で飲み込む。

当たり前のようですが、正しく食べることは複雑であることが分かります。これらの協調運動を普段は無意識にできていますが、脳機能が低下するとタイミングが合わなくなったり別々の動きを統一できなくなったりします。協調の歯車が狂い誤嚥につながる恐れがあります。

「食卓の食べこぼしが増えた」「お茶や味噌汁をひっくり返す」「クチャクチャと音を立てて食べるようになった」など、家族から指摘されたら協調困難による誤嚥リスクが高まってきたサインです。

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最終更新:1/4(金) 9:01
サライ.jp

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