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世代を超えて注目され続けるオノ・ヨーコにインタビュー

1/6(日) 20:22配信

ハーパーズ バザー・オンライン

―半世紀ものあいだ、アヴァンギャルドの最先端を走ってきたオノ・ヨーコ。滅多にインタビューに応じることのない彼女が、旧知のキュレーター、ジュリア・ペイトン= ジョーンズに胸の内を語った。―

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1970年、ジョン・レノンは妻であるオノ・ヨーコを、“世界でもっとも有名な無名アーティスト”と表現した。 その彼女は今や、コンテンポラリー・アート界でもっと も刺激的な才能をもつひとりとして広く認知されている。 彼女の作品は知的でアヴァンギャルド、感情に訴えかけ る理解しやすいもので、制作されてから数十年を経た今 でも共感を呼ぶ。例えばパフォーマンスをベースとした 『Cut Piece』(1964年)は、オーディエンスがハサミで彼 女の服を切るよう促され、フェミニズムとアートにおいて 女性の体が果たす役割を大胆に探求す るものだった。

同じく1964年に発行さ れた『グレープフルーツ・ジュース』は警句を集めた詩集で、今では約490万人の フォロワーと頻繁にコミュニケートしている彼女のツイッター上で完璧に翻訳さ れている。ワシントンDCにあるハーシュ ホーン美術館と彫刻庭園は先頃、彼女 の作品『Wish Tree for Washington, DC』の完成から10年を記念し、彼女の パフォーマンスアートにおける貢献をた たえるコンサートを催した。その作品の 一部は、2012年にロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで行われたオノの大規模な展覧会「Yoko Ono: TO THE LIGHT」でも展示された。

今回、オノは同ギャラリーの元 ディレクターであるジュリア・ペイトン=ジョーンズに、 創造性、反逆、そして彼女自身の革命について語った。

ジュリア・ペイトン=ジョーンズ(以下JPJ):私たちは2012年に、サーペンタイン・ギャラリーのアーティスティック・ディレクター、ハンス・ウルリッヒ・オブリストも一緒に、あなたの展覧会のキュレーションをしたことで知り合ったわけですが、あの展覧会の評判は高く、来場者にも恵まれ、ポジティブな論評をたくさん得ました。作品がイギリスであたたかい歓迎を受けるというのは、あなたにとっては新しい経験だったと言えるでしょうか?

オノ・ヨーコ(以下OY):イギリス人のオーディエンスが私の作品に対していい反応を示してくれたと感じるのは、長らくなかったことでしたね。でも実は、私が1966年に初めてロンドンを訪れた時は、知識人たちに大歓迎されたのです。ですから、それから何十年も経って、また大いに歓迎されるというのは素晴らしいことです。

JPJ:あなたの映像作品『Bottoms』がロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで上映禁止になってから50年経ちますが、まさにその禁止された場所で、2017年に上映されました。当時(1967年4月)あなたは、「Evening Standard」紙に「うまく事が運ばず」「とても落胆した」と語っています。そのフィルム作品が上演されたことを、どう思っていますか?

OY:最初、私は、あのフィルムは絶対に嫌がられるだろうと思っていたのです。でも私は反逆児だったので、そんな思いに邪魔されることはありませんでした。今の時代にその作品が気に入られていることに驚いています。今でも笑えるところがあるのでしょうね。

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最終更新:1/6(日) 20:22
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