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1日10時間練習も…ストイックすぎる美女プロゲーマー・はつめの日常

1/6(日) 7:03配信

FRIDAY

2018年、流行語大賞のトップテンに入るほど大きな注目を集めた「eスポーツ」。日本国内でも、数々のイベントが開催され、競技人口も右肩上がりだ。その熱狂のど真ん中、eスポーツの「現場」にいる当事者たちはこの盛り上がりをどう感じているのか。

第1回目は、女性プロゲーマーとして活躍するはつめ選手(20歳)。18歳の時、日本の格闘ゲーム界において、史上3人目となる女性プロゲーマーとなり大きな話題を呼んだ。まだまだ男性が中心のeスポーツの世界に若くして飛び込んだ彼女に、プロゲーマーの本当の姿を訊いた。

--話題沸騰のeスポーツですが、実際eスポーツ選手がどんなことをされているのか分かっていない人も多いと思います。そこで現在、プロ選手としてどのような活動をされているのかお聞かせください。

はつめ選手(以下はつめ):あまりゲームに詳しくない人でも『スト2(ストリートファイター2)』という格闘ゲームは知っているのではないでしょうか。「波動拳」とか「昇龍拳」とかなら聞いたことがあると思います。そのシリーズの最新作である『ストリートファイター5アーケードエディション』のプロ選手として、大会に出場しています。

『スト5』を発売しているカプコンは、「カプコンプロツアー」として、1年かけて世界中33ヵ所で大会を開催しています。そこで好成績を収めた人にポイントが与えられ、ポイント上位者が年末の「カプコンカップ」に出場できるんです。私もカプコンプロツアーに参加させていただいてます。今年だと、シンガポール、韓国、台湾、香港、東京の大会に出場しました。プロツアー以外だと、アメリカで行われている対戦格闘ゲームの一大イベントである「EVO(EVOLUTION)」と、日本開催版の「EVO Japan」にも参加しています。

選手以外にも、自分のプレイしているゲーム動画を配信する、いわゆるストリーマーとしても活動しています。他にはイベントの司会や、eスポーツ番組の出演とか。私はやっていませんが、なかにはeスポーツの先生として、専門学校で教えている人もいます。本当に幅広いんですよ。

--普段、ゲームのトレーニングはどのくらいされているのですか。

はつめ: 起きている時間のほとんどを『ストリートファイター5』に費やしています。目覚めてすぐにゲーム機のスイッチを入れて、練習して、スイッチを切ると同時に寝ている感じです。ゲームに触っている時間は最低でも8~10時間くらいでしょうかね。『スト5』はオンライン対戦がメインなので、人が多く集まる夜中にプレイするのがほとんどなんです。プロ選手じゃなかったら、ニートだと思われても仕方ないライフサイクルですね(笑)

ゲームをしていない時間でも、なんだかんだいってずっと『スト5』のことを考えています。他のプロ選手の動画をみて攻め方を考えたり、自分の対戦を振り返ったり、研究することがいっぱいあるんです。

--スポーツ選手のようなストイックさですね。今の時期はどのような活動が中心となるのですか。

はつめ:毎年12月のカプコンカップが終了すると、次のシーズンへ向けたゲームの調整と新キャラクターの発表があるんです。そこから来年のカプコンプロツアーが始まる3月まではオフシーズンとなります。多くのプレイヤーは、この時期に来年に向けたアップデート対策などを考えています。私が使っている「キャミィ」は、今年成績が良かったいわゆる「強キャラ」認定されているので、下方修正されてしまう可能性が……。だから、来年も使うべきか悩んでいます。そういった対策を考えるのが、eスポーツのオフシーズンですね。

--eスポーツ選手はまだ男性が多く、特に対戦格闘ゲームは女性比率が低いと思います。なぜ『スト5』でプロを目指そうと思ったのですか。

はつめ:実は、私の父がPCゲーマーで、幼少期からオンラインゲームをプレイしていたんです。次第に誰かと実力を競い合う喜びみたいなものを覚えてきて、高校2年生くらいまではずっとFPS(First Person Shooting)で遊んでいましたね。

格闘ゲームにハマったのは、バイトをしていた秋葉原のeスポーツ施設「eSports SQUARE AKIHABARA」で『ウルトラストリートファイター4』の大会を観てからです。そこに出場していたプロゲーマーのネモ選手がロレントというキャラクターを使っていたのですが、それがすごくかっこ良くて。ネモ選手が使うとこんなにかっこ良い動きをするんだ!って、感動したんです。

--家にゲーミングPCがあったのは、その時代としては珍しい。eスポーツ選手になることを考えると良い環境だったといえますね。プロとして活動をはじめたきっかけがあったのですか。

はつめ:『ストリートファイター5』が発売され、大会に出場していくなかで、健康食品メーカー「COMP」からスポンサー契約のお話をいただきました。その当時は、JeSU(日本eスポーツ連合)によるプロライセンスもなくて、明確な「プロ」の定義はなかったような気がします。ただ野球やサッカーなど、他のスポーツの世界でもスポンサーがつくことで「プロ選手」と認められることが多かったので、私も「プロ選手」を名乗らせていただいています。

--プロ選手として活動されてから何か変化はありましたか。

はつめ:プロとしての自覚というか、いろいろ悩むことが増えました。対戦格闘ゲームの選手って、大会やイベントでファンとお会いするケースが多いんです。でも私、もともと明るい性格じゃないんですよ。仕事をする上で、きっと明るいキャラクターのほうが良いのかと思って、無理していたこともあったんですが、本当の自分とあまりにもかけ離れすぎて……。それがキツくなったりしたこともありました。でも今は、徐々に自然体の自分でも良いんだと思えるようになってきましたね。

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最終更新:1/6(日) 7:03
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