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2019年登場「ポルシェEV」は勢力図を一変させるか?

1/6(日) 11:00配信

現代ビジネス

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2019年後半に「ポルシェEV」こと「タイカン」が登場予定。テスラは「モデル3」の生産を増強させ、他メーカーも各社EVに力を入れる。果たしてポルシェのEVは勢力図を一変させるのか? 自身長年のポルシェオーナーで、自動車業界のプレミアムブランド戦略に詳しい『マツダがBMWを超える日』の著者・山崎明氏が鋭くレポートする。
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従来のオーナーとは違う層から予約殺到?

 2019年後半、ポルシェは電気自動車(EV)「タイカン」を発売する予定である。既存のモデルをEVにコンバートするのではなく、最初からピュアEVとして開発された車である。

 プロトタイプの「ミッションE」は披露されているが、まだ市販モデルのスタイリングは公開されていない。モーターの出力は600馬力を超え、最高速250km/h、0-100km/h加速が3.5秒、0-200km/hも12秒以下という、ポルシェの名にふさわしい高性能を備えるスポーティな4ドアセダンになる見込みだ。航続距離は500kmとEVとしては長く、生産は年2万台が計画されている。価格は8万ドル程度(約900万円)からになると思われる。

 しかしポルシェと言えば、高性能かつエモーショナルなエンジン音が魅力の大きな部分を占めるはずで、はたして高性能といっても、音の全くしないポルシェなど売れるのだろうか。実際、筆者の知り合いのポルシェユーザー仲間の間でEVが話題になることはまずなく、ほとんどのポルシェユーザーは内燃機関の熱い息吹が大好きな人種である。

 納車は2019年末もしくは2020年になってからとまだ先の話ではあるが、まだ生産型のスタイリングも正式な価格も発表されていない段階にもかかわらずアメリカなどでは2018年8月に受注が始まっており、CNETの記者がポルシェアメリカのCEOに取材した記事によればアメリカではすでに1万台ほどの受注が集まっているらしい。EV先進国のノルウェーでも3000台以上の受注が集まっているということで、合計ではすでに1年分を超える受注となっているらしい。

 発売されてから買おうと思っても、その時には数年の納車待ちを余儀なくされることになるほどの人気ぶりだ。

 ポルシェは生産計画を年3万台に拡大を検討しているという。3万台といえば、ポルシェのアイコンである911の生産台数と互角の水準である。

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最終更新:1/6(日) 18:20
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