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帰省ラッシュで見かけた迷惑客にうんざり…孫をダシに「席を譲れ」と迫る老人も

1/9(水) 16:00配信

週刊SPA!

 いよいよ2019年、最後の“平成時代”がスタートした。年末年始は地元や旅行先で過ごした、という読者も多いはずだが、高速道路を車で移動した人もいれば、遠方まで飛行機や新幹線を使ったという人もいるだろう。

 特に飛行機、新幹線は長い時間を見ず知らずの他人と、かなり狭い空間でいっしょに過ごさなければならないため、他人の言動が気になってしまうことも多々。それが非常識で不愉快なものであればあるほど、ストレスはたまりやすいものだ……。

 年末年始の移動で嫌な思いをした人たちの声を聞いた。

◆孫をダシに「席を譲れ」と迫る老人

 京都在住のIT関連会社社員・松木さん(30代・仮名)は、正月を故郷の熊本県で過ごした。熊本といえば、九州新幹線の開通後、新大阪から「さくら」や「みずほ」を使えば一本で行けるようになり、利便性が大いに増した。松木さんもこの3年ほどは、新幹線を使って京都と熊本を行き来しているという。

「実家から京都に戻る際に切符が取れず、博多から東京行きの“のぞみ”の自由席に乗車しました。博多を出た時点で、自由席の席は一つも空いておらず、小倉(福岡県)や徳山(山口県)、広島から自由席に乗る人たちは、デッキか車内に立って乗車する感じだったのですが……」(松木さん)

 徳山駅から乗車したのは、関西弁で話す60代ほどの男性と幼稚園生くらいのその孫、幼稚園生の両親らしき男女だった。男性が松木さんの隣に立った瞬間、車内に響き渡るような大声で次のように言い放った。

「はぁーアカン、いっぱいや! この国は老人と子どもに優しゅうないわ! 腰痛いのに床に座れっちゅーんか? 〇〇ちゃん(孫)ツラいか? ツラいよなー? 大人になったら席を譲るような立派な人間にならなアカンで!」

 松木さんだけではない、その声を聞いた同じ車両の座席に座る全員が、バツが悪そうに下を向いたのである。

「こういうことを10分くらい、真横で大声でしゃべられるものだから、私と私の隣に座っていたお客さんが仕方なく席を立ちました。しかし、男性は『おお、空いた空いたラッキーや!』といって、私たちに礼も言わない。祖父さんと孫はその後も席でギャーギャー話しながら、新大阪で降りる間際には、別の老人に席を譲っていて……。私は京都までですが、隣のお客さんは新横浜まで行く予定だったそうで。その後もずっと立ちっぱなしだったのかもしれません」(松木さん)

◆空いた指定席を転々とするギャル2人組

 年末年始といえば、飛行機も満席、新幹線に至っては乗車率が100%を超えることも珍しくなく、自由席の席取り合戦に敗北してしまえば、目的地まで立って移動するハメになる。

 一方、そのような状況になっても、いや、人の迷惑を顧みずとも、なんとしても座って移動したい、という迷惑な人々もいるのだ。

 神戸の実家に帰省すべく、品川駅から東海道新幹線に乗車した都内在住の会社員・ケンジさん(20代・仮名)は、12月初旬に指定席を予約。品川から新神戸までゆったり座って移動するはずだったが……。

「品川で乗り込んだのですが、自分の席とその隣に、派手な女のコが2人座っていたのです。自分のチケットを思わず見返しましたが、そこは確かに自分の席。気まずいなあと思いつつ声をかけると“チッ”と舌打ちして、真後ろの空いている席に移動したのです」(ケンジさん)

 女2人は悪びれた様子もなく「空いてるんだからいいじゃんねー」など、ケンジさんに聞こえるように囁き合っていたというから、ケンジさんの心境が穏やかでなかったのは言うまでもない。そもそも、しっかりカネを払い、正当に座っているケンジさんが文句を言われる筋合いはないはずだが……。しかし、彼女たちはその後も同じような行為をずっと繰り返した。

「新横浜で指定席のほとんどが満席になりました。移動した女が座っている席にも予約客が来ると、また舌打ちして、渋々と席を移動した。その後も空いた席を転々としつつ、席で電話したり、何べんもタバコを吸いに立ったり……。迷惑この上なかったのですが、文句を言うと100倍で言い返してくるのかもしれないと思うと怖くて、誰もなにも言えなかったのです」(ケンジさん)

 車内には「指定席は空いていても、別のお客様が予約されているので座らないように」と何度もアナウンスが響いていたが、まったく聞く耳なしといった女たち。ケンジさんが新神戸で降車するとき、女らが図々しくもグリーン車の空き席に座っているのを目撃したというから、開いた口が塞がらない。

◆酒の持ち込みが禁止されているLCCで酒盛りする不良たち

 今年、2年ぶりに地元札幌に帰省するため、家族と成田空港から飛行機に乗ったという市川さん(40代・仮名)。少しでも費用を節約するために格安航空会社(LCC)を使って移動したが、機内で遭遇した迷惑客のせいで後味の悪い思いをした。

「LCCは、一部の航空会社で、機内で飲むための酒類の持ち込みが禁止されています。今回利用した航空会社も持ち込みを禁止しており、飲みたいなら機内で買うしかありません。しかし、我々のすぐ後ろに座っていた不良風の3人の男たちは、バッグからこっそりウイスキー瓶を取り出して飲み続け、空港(新千歳)につくまで大騒ぎ。客室乗務員さんが注意すると、5分くらいおとなしくなるのですが、またすぐに騒々しくなって……」(市川さん)

 同航空会社の関係者に確認したところ、確かに「機内で飲むための酒類」の持ち込みは禁止されているが、土産用の酒類(アルコール度数による)の持ち込みは禁止されていないため、機内で飲むための酒として、こっそり持ち込む客が後を絶たないという。

「男らはケチな会社だと文句を言っていましたが、そもそもLCCに乗っているわけですからね。札幌や函館は田舎だ、なんて大騒ぎしてました。おそらく上京して都会人になった気分で、地元に大手を振って帰省する途中、気が大きくなっていたんでしょうね。ああいうのが本当の田舎者で、北海道の恥だと思いました。飛行機から引きずりおろせるものなら、そうしたかったですが……」(市川さん)

 他人の目ばかりを気にして過ごせ、ということではないが、せっかく楽しい気持ちでいる他人を不愉快にする愚かさを、取材に答えてくれた“被害者”たちの叫びから、少しでも感じ取っていただければ幸いだ。<取材・文/山口準>

日刊SPA!

最終更新:1/9(水) 16:00
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