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ノ・ドンソク監督、撮影のためカン・ドンウォンを5キロ太らせた理由は…〈AERA〉

1/12(土) 11:30配信

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【映画「ゴールデンスランバー」のワンシーンはこちら】

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 わけもわからず、突然大統領候補暗殺犯に仕立てられたら? 国家権力によって暗殺犯に仕立てられた善良な宅配ドライバーの逃走劇をスリリングに描いた韓国映画「ゴールデンスランバー」が1月12日から公開される。

 原作は伊坂幸太郎の人気小説。主人公を演じた韓流スター、カン・ドンウォンが小説を気に入り企画を製作会社に持ち込んだ。ノ・ドンソク監督が正式にオファーを受けたのが2年前のことだ。

「現代社会では国家のシステムによっていつでもニセの証拠を捏造されたり、濡れ衣を着せられたりすることがありうる。韓国では現実に起こりうることに興味を持ちました」

 誰にでも好かれ、国民的ヒーローだったゴヌ(ドンウォン)が、国家権力の陰謀によっていとも簡単に「英雄にも人間のクズにもなり得る」姿はいまの時代、リアルに迫る。だが、当時はちょうど朴政権で世情が揺れていた頃。韓国社会の空気として、「国家権力を題材にした物語を作ることに慎重にならざるを得ませんでした。今思うと、国家権力が個人にどんな悪行をしでかすことができるのか、もっと深く描けたところもあり、そこは少し残念」とドンソク監督は振り返る。公開時は大統領が交代し、「こうした映画が楽しめる時期になっていた」が、「(作り手が周りの空気を読み)知らず知らずのうちに自己規制、自己検閲をしてしまうこと」の怖さを体感した。

 そんな中で監督が一番悩んだのは、実は主人公の描き方だ。ドンウォンは高身長で見事なスタイルの持ち主。しかも、「武術監督の誰もが認める」という運動神経を持つ。

「韓国の観客にとってドンウォンは人間というより神のような存在。そんな彼が小市民の、宅配ドライバーということを果たして受け入れられるのか。観客がすんなり感情移入できるかが勝負でした」

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最終更新:1/12(土) 11:30
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