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たった4問でわかる!ギャンブル依存症スクリーニングテストLOST誕生

1/10(木) 12:38配信

Japan In-depth

さて、スクリーニング本体の質問15問を解析していくと、愛好家と依存症者の間にあきらかな有意差が現れるのもがあった。有意差がでたものは9問となった。

【A】:病的ギャンブラー群 N=195
【B】:ギャンブル愛好家群 N=190

ギャンブル依存症者の私から見るとこの結果は衝撃的であった。

「えっ?普通の人はギャンブルの金ギャンブルで取り返す!って思ってないの?」「ギャンブルの予算なんて決めるの?それ守れる人なんかいるの?」と、自分たちの方がマイノリティであったことを知り、改めて自分の病気の深さを思い知った気がした。

さらにここから解析をかけていくと、4つの項目が抽出され、これを我々は「重要4項目」と名付けることにした。

■ 重要4項目LOSTの誕生

さて、解析の結果偶然にも4つの重要4項目が浮かび上がってきたわけだが、当初我々はこれをただ単に「重要4項目」と名付け学会発表と論文化の準備をしていた。ところが、アルコール問題の市民運動を30年に渡って続けてこられたNPO法人アスクの今成知美代表に出来あがったばかりの論文を読んで貰った所、「これは素晴らしい!アルコール依存症向けのスクリーニングテスト『CAGE』にあたるものだから、絶対に覚えて貰いやすい名前をつけて、多くの人に使って貰うべき。」とアドバイスを頂いた。

そこで我々は重要4項目を様々な英単語で表現し、並べ替えを行い、検討を重ねた結果「LOST」というキーワードにたどり着いた。覚えやすく、数々のものを失ったギャンブル依存症者にぴったりのネーミングとなったと自負している。そのLOSTがこちらである。

ご自身のギャンブル問題が気になっている方は是非お試し頂きたい。

Limitless
1. ギャンブルをするときには予算や時間の制限を決めない、決めても守れない

Once again
2.ギャンブルに勝ったときに『次のギャンブルに使おう』と考える

Secret
3.ギャンブルをしたことを誰かに隠す

Take money back
4.ギャンブルに負けたときにすぐに取り返したいと思う

この4つの質問に自分の1年以内のギャンブル経験が2つ以上あてはまったら、あなたはもうギャンブル愛好家ではなく、ギャンブル依存症に罹患している可能性がある。早めに相談機関を訪れることをお勧めする。

ちなみにアルコールのスクリーニングテスト「CAGE」とはWHO(世界保健機関)が名づけたものだ。

同じく4つの質問でできる簡易スクリーニングテストで、質問の頭文字をとって「CAGE」と名づけられている。アルコールの飲み方が心配な方はこちらのテストをやってみて欲しい。

Cut down
1.あなたは今までに、飲酒を減らさなければいけないと思ったことがありますか?

Annoyed by criticism
2.あなたは今までに、飲酒を批判されて、腹が立ったり苛立ったことがありますか?

Guilty feeling
3.あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪悪感を持ったことがありますか?

Eye-opener
4.あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?

以上、4つの質問に2つ以上「はい」があれば、アルコール依存症が疑われ早めの受診を勧められている。

ご存知の通りCAGEは英語で「鳥かご」「おり」「捕虜収容所」といった意味があり、酒に人生を閉じ込められてしまう、アルコール依存症者の啓発には実にマッチした単語となっている。

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最終更新:1/10(木) 12:38
Japan In-depth

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