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ウインドー研磨、コンマ1mmが勝敗分ける ~ 世界一狙う工学院大のソーラーカー

1/10(木) 17:13配信

日経カレッジカフェ

プレッシャー、不安、そして無気力

 工学院大学ソーラーチーム、戦略班の金城義樹です。といっても、すでに2018年3月に卒業し、今は社会人1年生として飛び回る日々です。在学中、ソーラーチームにどっぷりはまった2年間、この期間に感じたことについてお話しようと思います。

「世界大会で戦えるソーラーカーを作る」。そんな無理難題のような課題を突き付けられたのは、私が研究室に配属されて少し経ってからのことです。それまでは、まさか自分がソーラーカーの活動に関わることなど考えもしませんでした.

 正直なところ、ソーラーチームに所属し活動している学部1・2年生とは違い、大学院生だった私や同期の研究室メンバーは「ソーラーカーやりたいです!」といった強い熱意があったわけではありません。電気的な知識もなければ、車両ボディーが何で作られているかも分からない。そのうえ、チームは前回の世界大会で準優勝しており、みなさんが知っているような大手企業のスポンサーの期待も背負っていました。期待に応えなければならないプレッシャー、しかし知識・経験はゼロ、そして何より活動への熱意がない......。そんな不安要素満載で私のソーラーカー活動はスタートしたのです。

 もちろん、ものづくりが大好きで機械系の学科に入学したので、ソーラーカーに全く興味がなかったわけではありません。しかし、いざ活動の日々に身を投じてみると、想像以上に分からないことだらけ。研究室の先輩たちは私たちが本格的に活動し始めて間もなく卒業しました。そのため、先生のアドバイスや先輩たちの残したデータをもらいながら、自分なりに動いてみるのですが、考えてはやり直し・ダメ出しの繰り返し。土日やアルバイトの時間を全て犠牲にして時間を費やしましたが前進できず、不安だけが膨れていきました。そのうちに、大学生らしい生活を謳歌している他者と比べて落ち込んだり、朝起きることが億劫になったりしました。「あの時、別の研究室に入っていたら」なんてことを考えながら、自分の状況を後悔する日々。今思えば鼻で笑うような、ちっぽけな悩みだったと思いますが、当時は相当に参っていたのです。

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