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遅れてばかりのドイツ鉄道へ恨みを込めて編んだ「遅延マフラー」とは?

1/10(木) 18:34配信

ニューズウィーク日本版

<通勤電車の遅延が多いことに不満に持った女性が、電車の遅延状況を毎日記録したマフラーを作成、ドイツのツイッターで話題になっている>

新年早々ドイツでツイッターにカラフルなマフラーの写真が流れてきた。このマフラー、ミュンヘン近郊に住むクラウディア・ヴェーバーさんが2018年の1年間、通勤に利用しているドイツ鉄道の電車の遅れを記録するために編んだもの。毎日2段ずつ、遅れが5分以内の日はグレー、5分から30分ならピンク、30分以上は赤の毛糸を使った。

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1.5メートルもの長さになったこのマフラーを娘のザラさんが写真に撮り、1月6日にツイートしたところ、2万以上の「いいね」がつくヒットに。遅延が多いドイツ鉄道に不満を持つ人たちから広く共感を得たようだ。

ミュンヘンのタブロイド紙であるTZ紙によると、ヴェーバーさんは25年間、ドイツ鉄道での片道40分の通勤を繰り返してきた。「最近しょっちゅう電車が遅れる」と思った彼女は、2018年1月2日から遅延の記録のためにマフラーを編み始めた。

1日に2段、グレー、ピンク、赤と、通勤電車の遅延の長さによって色を分けて編んだマフラーは、最初の方は遅延5分以内のグレーから始まっているが、真ん中には大きな赤い部分がある。赤は30分以上遅延の色だ。これは夏にドイツ鉄道がレール交換工事のため運休し、振替運行が行われた期間だという。ヴェーバーさんの通勤時間は通常の40分から2時間弱に増え、日に往復で4時間、ひどい時には5時間も通勤のために電車を乗り継ぐことが6週間半続いた。赤い部分が増すほどにヴェーバーさんの怒りも増していった。工事が終わってからは状況は改善されると思ったが、年末までちょくちょく赤い毛糸が使われた。

ドイツ鉄道は遅延を認めたうえで「この編み物のアイデアは素晴らしい」としている。「夏の長期工事の期間は、別のより時間のかからない振替運行もありました。しかし、他はもう謝罪の言葉もありません。今後ヴェーバーさんには、グレーの毛糸を贈りたいです」。ちなみにヴェーバーさんの定期券代は月額175ユーロ以上だそうだ。

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