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紅白でも大盛り上がり! 国民的バンド、サザンの「勝手にシンドバッド」は何が凄いのか

1/10(木) 6:40配信

デイリー新潮

 昨年大晦日に放送された「第69回 NHK紅白歌合戦」。平成最後の紅白の締めくくりとして登場したのは、昨年でデビュー40周年を迎えた国民的ロックバンド、サザンオールスターズだった。1990年発表の「希望の轍」とデビュー曲「勝手にシンドバッド」の2曲を披露し、会場を大いに盛り上げた。

 40年間一線で活躍し続けるサザン。デビュー曲の「勝手にシンドバッド」をリアルタイムで聴いた世代にとっては、この曲が「日本のロックを変えた」という評も、決して過大な表現ではないだろう。
 が、一方で洋楽ロックよりもJ-POPの方がはるかに巨大市場となった状況しか知らない世代にとっては、何がそんなに凄かったのか、衝撃的だったのか、ピンと来ないかもしれない。

 音楽評論家のスージー鈴木氏は、著書『サザンオールスターズ 1978-1985』で、「勝手にシンドバッド」の魅力を熱く語っている。以下、同書をもとにその革新性を見てみよう(引用はすべて同書より)。
 スージー氏がまず挙げるのは、「日本語のロック」を確立させた、という点である。

「今となっては信じられないが、70年代の半ばまで、『日本語はロックに乗らない』と、真面目に考えられていたのである。そんなつまらない固定観念が、『勝手にシンドバッド』1曲によって、ほぼ完全に抹殺された。『日本人が日本語でロックを歌う』という、今となっては至極当たり前な文化を、私たちは享受できるようになった。
 例えば、『早口ボーカル』『巻き舌ボーカル』と言われるほど、日本語を、口腔内を自在に操って発声することが普通になった」

 ここで、ちょっと音楽通ならば「いや、はっぴいえんどがあったじゃないか」などとツッコミを入れるかもしれない。たしかにサザン以前にも「日本語ロック」は存在していたし、素晴らしい作品も生まれてはいた。
 しかし、サザンほどの商業的な成功はおさめていない。「勝手にシンドバッド」はデビュー曲にして、オリコン最高位3位、50万枚というセールスだったのだ。

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最終更新:1/10(木) 6:40
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