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手取り10万円台、ボーナス無し。キャリアコンサルタントが自身のキャリアを描けない矛盾 (後藤和也 大学教員/キャリアコンサルタント)

1/11(金) 6:32配信

シェアーズカフェ・オンライン

新年を迎え「今年こそ資格を取ってキャリアアップを」と考えている人も多いのではないだろうか。筆者が保有する国家資格キャリアコンサルタントは、社労士や中小企業診断士と並んでビジネスパーソンに人気の資格だ。

しかしその人気とは裏腹に、キャリアコンサルタントの待遇は決してよいと言えない。政府も力を入れるキャリアコンサルタント職の現状とこれからについて考えたい。

■初任給より給料が安いキャリアコンサルタントの求人内容
先日、キャリアコンサルタントを応募条件とした有名大学の求人を目にして思わず椅子から転げ落ちそうになった。以下がその概要だ。

『職務内容:
(1)就職ガイダンス、懇談会、説明会(セミナー、講習等を含む)、企業と院生との交流イベント、研究インターンシップ支援業務等就職・インターンシップ関連行事の企画・実施
(2)インターンシップを含むキャリア教育に関わる業務の企画・実施
(3)キャリア教育・キャリア支援に関する調査・分析と取りまとめ
(4)企業・官公庁等の人事担当者の来訪対応
(5)その他、グローバル女性リーダー育成研究機構及び学生・キャリア支援センターに関する業務
給与:
基本年俸270万円(基本年俸を 12 月で割った額を毎月支給)
「教員・教諭等公募」お茶の水女子大学HP 2018/01/08確認』

本件は年度更新の有期雇用であり、雇用上限は最長3年であるという。一方、キャリアコンサルタント以外の応募資格として修士の学位や学部・大学院生へのキャリア支援の職務経験などが例示されており、職務内容を鑑みればかなりハードルが高い印象だ。

また、給与月額は270万円÷12月で20万円弱となる。実際は税金等が控除されるため、手取り額は10万円台になる可能性が高い。

■キャリアコンサルタントの多くは「年収400万円未満」のリアル。
厚労省の統計によれば、平成30年の大学院修士課程修了者の初任給は23万8,700円となっており(参照 厚生労働省「2018年賃金構造基本統計調査(初任給)」)修士課程修了者の雇用を想定する上記の給与月額はこれを下回ることになる。

「国家資格なのにこんなに給料が安いのか…」と愕然とした人もいるだろう。果たして上記の給与額は妥当なのだろうか。

キャリアコンサルタントの年収のボリュームゾーンは200万円以上400万円未満である(参照 独立行政法人労働政策研究・研修機構「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」2018/03/16)。

また同調査によれば、キャリアコンサルタントの現在の就労状況として、正社員が38.9%、非正規社員が28.8%だ。以上を鑑みれば、上述の求人内容が劣悪なわけではなく、むしろ現状に即したものであることがうかがえる。

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最終更新:1/11(金) 6:32
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