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90代でも元気な人は「歩き方」がちがう

1/11(金) 9:15配信

プレジデントオンライン

土日はとにかく寝ていたい。近場でもついタクシーを使ってしまう。階段とエレベーターなら間違いなくエレベーターを使う……。このような運動不足が肥満、高血圧、脳卒中、さらには寝たきりにつながる可能性もある。『寝たきり老後がイヤなら 毎日とにかく歩きなさい! 』(すばる舎)を理学療法士の中山恭秀氏と共著で上梓した医師の安保雅博氏は、「簡単な運動で脳卒中のリスクを軽減できる」と話す――。

■寝たきり原因の1位は実は「脳卒中」

 寝たきりというと、「加齢により足腰が弱って」というイメージを持たれる方が多いようです。もちろんそれもありますが、実は脳卒中が一番の原因です。

 介護を受けるようになるには、必ず原因があります。

 要支援者では「関節疾患」が17.2%でもっとも多く、次いで「高齢による衰弱」が16.2%となっています。ひざが痛くて歩行が困難、年齢とともに体が動かなくなってきた、というのはイメージがつきやすいでしょう。

 一方、要介護者では「認知症」が24.8%でもっとも多く、次いで「脳血管疾患(脳卒中)」が18.4%となっています。

 さらに、要介護の中でも介護度の一番高い要介護5は、ダントツで「脳卒中」です。要介護5はまさしく、ほぼ完全な寝たきり状態と言えます。

 また、その下の要介護4も、要介護5ほどではありませんが、歩行や立ち上がりがほとんどできず、日常生活すべてに介護が必要な状態です。多くの時間を布団の上で過ごしており、移動は車いすだったりと、「準寝たきり」と言えます。

 要介護4では、第1位の認知症と第2位の脳卒中は僅差ですから、脳卒中は寝たきり(に近い)状態の最大原因と言うことができるでしょう。

■脳にダメージが加わっても9割は助かる

 脳卒中の患者はどんどん増えていくと言われています。

 2000年の脳卒中発症者が約24万人でした。2025年がピークで約33万人、2050年が約30万人と、2000年~2050年までの将来予測が立てられています。

 2025年には二人に一人が脳卒中(月刊『臨床雑誌内科』2013年5月号 到来 二人に一人脳卒中時代)と言われるようになっています。

 脳卒中とは、ひと言で言えば、脳の血管が切れたり詰まったりする病気です。

 脳は人の体をつかさどる中枢であり、もっも大事な部分です。けれども、脳卒中によって脳にダメージが加わっても、実は死亡率は高くないのです。

 図表2は死因別死亡率推移を示したものです。長い間、死因死亡率の第1位は脳血管疾患(脳卒中)でしたが、現在は減少しています。

 約10%が脳卒中で死亡する状況になっています。つまり、9割は助かるのです。

 「脳卒中では死ななくなった」と言われます。たしかに、それは事実です。しかし、助かる代わりに、何らかの後遺症が残ることが多いものです。

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