ここから本文です

水道民営化と関空タンカー事故を外国に売り渡した謎の補佐官

1/12(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 あまりに抽象的に過ぎてどこが問題だったのか、さっぱりわからない。

◆中国人を優先避難の怪

 台風21号の被害では、関空と対岸の泉佐野市を結ぶ連絡橋に燃料タンカーが衝突した。ありえない事故の映像が衝撃的だったが、災害対応という点では、それよりもっと深刻な問題があった。ある航空会社の役員はこう憤った。

「いちばん最初の混乱は、関空側が発表した空港島滞留者3000人という数字でした。目視で関空の職員が数えたところ、空港島に残されている飛行機の乗客がそれだけだった、とあとから言っていました。

 しかし、3000人という数字が独り歩きし、それが乗客だけの数なのか、働いている人数も含めた数字なのか、わからない。空港に勤務する従業員は1万人以上いる。滞留者の状況も把握せず、とにかくバスを出して移送させようとしていたのは明らか。だから従業員が乗客に混じって脱出したり、余計に混乱したのです」

 関空では、9月4日午後1時頃から浸水が始まった。2本ある滑走路のうち被害の大きいのは地盤沈下の激しい古い1期島の滑走路で、ターミナルビルが水浸しになり、地下の配電盤が故障して停電した。

 空港を運営する関西エアポートはこうした事態に戸惑いっ放しだ。空港島に取り残された人たちの移送を始めたのは、一夜明けた5日早朝からだ。ここでは滞留者を8000人と修正したが、その時点でも乗客と空港従業員の区別ができていない。

 移送手段は110人乗りのフェリーと50人乗りのリムジンバスだ。とりわけリムジンバスのピストン輸送で、対岸の泉佐野まで利用客を運ぼうとした。だが、わずか4km足らずの連絡橋の移送に深夜11時までかかる始末だった。そんな混乱のなかで悲劇も起きた。

「中国領事館から空港に連絡があり、泉佐野まで迎えに行くから団体ツアー客をまとめて運んでほしいと要請があったのです。それで中国人ツアー客は専用バスで橋を渡り、中国領事館はたいそう感謝した。けど、それを知った台湾人旅行者が、なぜ台湾外交部は同じような対応ができなかったのか、と騒ぎだしたのです」(同前)

4/7ページ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい