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米政府閉鎖──囚人はステーキで祝宴、看守はタダ働きの皮肉

1/12(土) 19:00配信

クーリエ・ジャポン

ホリデーパイの盛り合わせも!

アメリカでは連邦政府機関の一部閉鎖が続くなか、無給のまま働いている連邦職員が少なくない。フロリダ州のコールマン連邦刑務所で看守を務めるジョー・ロハスもそんな一人だ。

ロハスは2019年の正月をタダ働きしながら刑務所で迎え、しかも収監されている殺人犯やテロリストたちをステーキなどのご馳走でもてなすといった屈辱を味わった。

コールマン刑務所の新年のランチメニューは、ステーキにグレービーソースを添えたライス、黒目豆、グリーンビーンズ、マカロニ&チーズ、全粒粉パン、ホリデーパイの盛り合わせといった豪勢な食事だった。

ご馳走メニューを準備して給仕したのは、とてもホリデー気分にはなれない看守などの刑務所職員たち。政府機関閉鎖のために、次の給料はいつもらえるのかわからないけれど、公共の安全を守るという重要な仕事のために勤務を続けている人たちだ。

「ただでさえストレスの多い仕事なのに」と、1995年から看守として働くロハスは言う。「それに加えて、政府のシャットダウンだ。仕事にきたら、目の前で囚人たちが宴会をしているし……」

「高カロリーメニューで太ったよ」

昨年末から続く政府機関閉鎖の原因は、メキシコとの「国境の壁」建設の予算を求めるトランプ大統領議会と民主党の対立だ。

ロハスはこう指摘する。

「政治家たちは連邦職員をチキンゲームに利用しているんだ。どっちが先にまばたきするかってね。俺たちはゲームの駒なんだよ」

「俺がこの職に就いたのは市民を守るため、そして公務員年金をもらうためだ。チキンゲームに利用されるためじゃない」

刑務所内で現状に皮肉を見ているのは看守たちだけではない。ロハスによれば、囚人たちも「王様になった気分でたらふく食べて、俺らのことを笑ってたよ」。

クリスマスから新年にかけてのご馳走メニューについて、メールにこんな感想を書いていた囚人もいた。

「この一週間、この刑務所のボスになったみたいに、ステーキ、パイ、チキン、ポテト、サラダ、マック&チーズ、ライスと、あらゆるものを食べ続けたから、太ったよ」

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