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豊かな森林で地域再生を実現した、SDGs未来都市・北海道下川町 [FRaU]

1/12(土) 10:40配信

講談社 JOSEISHI.NET

SDGsへの取り組みが遅れていると言われる日本。しかし全国各地を見渡すと、草の根的に新しい動きがはじまっていました。ここでは、一歩先を行く国内の取り組みをご紹介します。

一年の半分近くは冬。マイナス30度以下を記録する日本の最寒地域、北海道下川町。東京23区とほぼ同じ面積の約9割が森林に覆われ、1980年には人口減少率北海道ワースト1を記録したことも。だが、この町は今、SDGs未来都市として注目を集めています。

豊かな森林資源で地域再生。 自然と共生し、人が集う町

下川町が地域活性化に向けて着目したのは豊かな森林資源。森を適切に管理し、建材や板材にして新しい産業や雇用を生み出した。

未活用の林地残材はバイオマス燃料として、町全体のエネルギー自給を図り、最後まで使い切る。
敷地内の木質バイオマスボイラーで間伐材のチップを燃焼し、地下配管を通して各家庭へ熱を供給。

深刻化する少子高齢化問題については、過疎化が進む一の橋地区に「一の橋バイオビレッジ」を建設し、解決の糸口を見出した。点在していた高齢者の住宅を屋根付きの通路で結び、歩いて行き来ができるように。

地域おこし協力隊制度を利用し、町外からの移住を積極的に受け入れ、高齢者と若い世帯の混住を実現。協力隊の中には「ソーリー工房」の二人の若い女性のように敷地内の畑で育てたハーブで作る化粧品会社を立ち上げた人もいる。また、地元食材を使った料理を提供するカフェを併設し、町内外の人々の交流の場として活用している。

森に身近な暮らしに憧れて移住する人が増え、6年前からは人口転入超過の年もある。森の資源で人を呼び、持続可能な町を作る。下川町の再生物語はこれからも続いていく。

写真:無農薬ハーブで化粧品を作る「ソーリー工房」。全身に使える保湿用オイル「カレンデュラ・カモミールオイル(左)」、化粧水や入浴剤にもなる「ハーブチンキ カモミール(中)、カレンデュラ(右)」。

駅カフェ イチノハシ
北海道上川郡下川町一の橋603-2
営業時間:11:30~13:30(ランチ)、15:00~16:30(カフェ)
定休日:火・水
 
一の橋バイオビレッジ〈宿泊ハウス〉
一般の人も宿泊が可能。

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