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糖尿病のお薬、水以外の飲み物で飲んでも大丈夫?

1/12(土) 8:30配信

月刊糖尿病ライフ さかえ

患者さんのお薬に対する疑問に答えます お薬Q&A【3】糖尿病治療薬の飲み方

【Q:水以外の飲み物で薬を飲んでもよいのですか?】
A:特に水分摂取を制限されていなければ、コップ1杯(150 mL程度)の水、またはぬるま湯で飲むようにしましょう。

 薬は溶けた状態で吸収されますが、水がなければ溶けにくいので吸収が遅れ、効果も現れにくくなります。水なしで飲むと、薬が喉や食道に引っ掛かり、そこで溶けてしまい、食道が炎症を起こすことがあります。

また、水の量が少なくても、薬の吸収がスムーズにいかず、効き目が低下する場合もあります。

 水以外の飲み物を幾つか挙げてみたいと思います。

●お茶
 濃い緑茶は、緑茶の主成分であるカテキンの濃度が高く、鉄剤(鉄欠乏性貧血の治療薬)の吸収に影響する可能性があるため、気になる方は濃い緑茶で薬を飲むのは避けた方がよいでしょう。

しかし、糖尿病治療薬に関しては、薬を飲む程度の量のお茶であれば、問題はないといわれています。

●スポーツドリンク
 体にわるくなさそうな印象がありますが、カルシウムなどのミネラルを多く含んでおり、薬の吸収や作用を低下させるといわれています。

 さらに、スポーツドリンクは、糖質が含まれていることから、血糖値に影響を及ぼすので、糖尿病患者さんには不向きです。

●アルコール
 薬と一緒に飲むと、薬の効果が強くなったり、弱くなったりすることがあります。

 糖尿病治療薬の場合、薬の効果が強くなると、低血糖を起こす可能性がありますので、薬とアルコールは絶対に一緒に飲まないでください。


【Q:最近、水なしでも飲むことができる薬があると聞きました。】
A:口腔(こうくう)内崩壊錠は、水なしで服用することができます。また、水で服用しても構いません。


 糖尿病治療薬の名前に「▲▲▲ OD錠」と記載されているものがあります。これは、口腔内崩壊錠(orally disintegrating tablet)という意味で、これを簡単にいいますと、「口の中で溶ける薬」になります。

 口腔内崩壊錠は、唾液程度の少量の水で溶けるように開発された薬ですので、口に入れると水がなくても、すぐに溶けるようになっています。

 水が不要なため、外出先でも場所を選ばずに、その場で飲むことができますし、錠剤をうまく飲み込めない高齢者や水分摂取制限を受けている方にも有用です。もちろん水で飲んでも問題はありません。


市立川西病院 薬剤科 副薬剤長
糖尿病療養指導士兵庫県連合会 理事
増本 憲生(ますもと・のりお)

※『月刊糖尿病ライフさかえ』2018年3月号より

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(第59巻・1号)

本体¥500+税

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