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空飛ぶタクシーが本当に現実に?

1/12(土) 12:10配信

WIRED.jp

都市交通の世界では、2年ほど前から信じられないようなヴィジョンが語られるようになっている。移動が必要なときはスマートフォンを使ってタクシーを呼び出すと、どこからともなく空飛ぶ乗り物が現れて、獲物を捕らえるハヤブサのようにわたしたちを拾い上げてくれるというのだ。

【画像ギャラリー】空飛ぶクルマ「Bell Nexus」をもっとみる

ラスヴェガスで開かれている世界最大級の家電見本市「CES 2019」でベルヘリコプターのブースに行くと、これがただの夢物語ではないことが確認できる。展示されているのは、ベルが考える未来のタクシー「Bell Nexus」だ。

機体重量6,000ポンド(約2.7t)の電動垂直離着陸(eVTOL)機の最高時速は150マイル(同約241km)で、航続距離は150マイル(約241km)に上る。目も眩むような眺めを楽しみたい乗客のために機体側面には大きな窓があり、拡張現実(AR)を駆使して短い空の旅を楽しめるようになっている。

Nexusはただのおもちゃではなく、近い将来の実用化に向けて開発が進められている。この乗り物を巡っては、昨年のCESでもコックピットなど内部の一部が公開されていたが、全貌が明らかになるのは初めてだ。

大手メーカーが手がける意味

ベルのeVTOLは、ダクトで覆われたティルト型のローター(回転翼)と補助的な翼を使って飛行する。それぞれが直径8フィート(244cm)のローターを地面に対して水平ではなく、垂直もしくは傾けた状態で回転させることで、前に進むという仕組みだ。飛行中は窓ガラスと乗客が着用するARグラスに、飛行データや現地の観光情報などが表示される。

ベルヘリコプターは米軍輸送機「V-22 オスプレイ」やティルトローター機「V-280 バロー」を手がける大手航空機メーカーで、スタートアップなどとは違ってこの分野では十分な経験がある。VTOL機の設計や製造については知り尽くしており、空飛ぶクルマの開発でも市場をリードでしているわけだ。

冒頭にも書いたが、業界では空飛ぶクルマを使った効率的な都市交通システムというアイデアが流行している。機体は電動で騒音がほとんどなく、最先端のテクノロジーを駆使した管理システムを備えているため安全性も高い。

操縦するのはコンピューターでも人間でもいいが、人間がパイロットになる場合でも、ヘリコプターや飛行機と違って飛ばせるようになるまでそれほどの時間はかからないという。実現すれば、特に交通渋滞の激しい大都市では移動にかかる時間が激減するはずだ。

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最終更新:1/12(土) 12:10
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