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14年前、誰が「自己責任論」を言い始めたのか?――2018下半期BEST5

1/12(土) 11:00配信

文春オンライン

2018年下半期(7月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。いいね!部門の第4位は、こちら!(初公開日 2018年11月2日)。

【写真】イラク3邦人人質解放 号外が配られた

*  *  *

 シリアで武装勢力に拘束されていたジャーナリスト、安田純平さんが解放された。

 すると、またしても自己責任論が噴出した。おかえりなさい、安田さん。おかえりなさい、自己責任論。

「自己責任」という言葉が流行語大賞のトップテン入りしたのは2004年である。イラクで拘束された日本人3人に対して投げかけられたのだ。

あのとき、誰が「自己責任論」を言い始めたのか?

 特筆すべきは(あのときは)小泉純一郎首相や首相周辺、つまり国のトップたちほど「自己責任」を声高に問うていたことだ。あそこから時代が変わったんじゃないか? と思うほど。

 今回私は、当時の朝日・読売・毎日の紙面をあらためて調べてみた。

「イラクで3邦人誘拐 イスラム過激派か 自衛隊の撤退要求」(朝日新聞 2004年4月9日)

 緊迫した情勢はこの4月9日から、4月16日の「人質の3人解放」(朝日新聞)まで7日間続いた。

 では政治家による「自己責任論」はいつから出たのか。新聞をチェックして言葉を拾っていこう。※肩書は当時のもの。

環境相時代の小池百合子氏が言ったこと

 事件勃発を伝える4月9日にさっそくある政治家のコメントが載っていた。

「危険地域、自己責任も 小池環境相」(読売新聞 夕刊)

 現・東京都知事の小池百合子氏である。

《小池環境相は「(三人は)無謀ではないか。一般的に危ないと言われている所にあえて行くのは自分自身の責任の部分が多い」と指摘した》

 とある。

 この頃の読売、朝日、毎日を読み直すと、政治家で「自己責任」を言って記事に載っているのは小池発言が最初だ。この11日後の4月20日に朝日新聞は「自己責任とは」という特集記事を書いているが、ここでも時系列の表で一番最初に載っているのが小池氏の発言である。

 つまり新聞を見る限り、政治家として最初に被害者の「自己責任」に火をつけたのは小池氏だった可能性が高い。

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最終更新:1/12(土) 11:00
文春オンライン

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