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親を「サ高住」に入居させた子が「安心」してはいけない5つの理由

1/12(土) 10:00配信

現代ビジネス

 私は90年代から介護の現場を取材し、そのリアルな現実や有益な情報を執筆や講演、NPO活動を通して紹介しています。

 最近会った埼玉県在住のタカシさん(53歳:仮名)は母親を「サ高住」に入居させたことについて悩んでいるとのことで、眉間にしわを寄せ、うつむき加減に話し始めました。

 母親(81歳)は、長年連れ添った夫(タカシさんの父親)が亡くなってから広島の実家で1人暮らしをしていました。夫を亡くした喪失感からか、ウツ気味で、閉じこもりがちだったそうです。タカシさんが電話を掛けると、泣き出すこともありました。

 タカシさんはそんな母親を1人にさせておくことが心配になり、10ヵ月程前、タカシさんの自宅からほど近いサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)に越してきてもらいました。

 オープンして1年ほどのきれいなところで、18㎡と狭いものの、タカシさんの自宅からは車で30分以内の距離です。何かあればすぐに駆け付けることができるので、安心したところでした。

母を「サ高住」に入居させて安心したのも束の間…

 ところが……。

 環境の激変が影響したのか、引っ越してきた母親は、広島に居たときとは逆に、フラフラと歩きまわるようになりました。サ高住からタカシさんに電話が掛かってきて、タカシさんが駆けつけることもありました。病院に連れていくと「認知症」を発症していると診断され、介護保険の認定も取りました。

 その後も、母親の不審な行動はエスカレートする一方で、他の入居者の部屋のドアを開けようとし、周囲からクレームが出ることも。そして、入居9ヵ月目で、とうとうサ高住から「こちらでは対応できないので、よそを探してください」と退去勧告されたのです。

 「『出て行け』って、耳を疑いました。母の終の棲家として、このサ高住を選んだつもりだったのに……」とタカシさんは舌打ちします。

「リーズナブルな介護施設」という誤解

 国の先導のもと、サ高住は急速に増えており、全国に24万戸近い数となっています。

 そのせいでしょうか。ここ1、2年で親の介護の話をする子らの間で、「サ高住」という言葉が頻繁に語られるようになりました。

 どうやら、多くの子は、その実態を知らないまま「一時金不要のリーズナブルな介護施設」と捉えているようで不安になります。

 タカシさんにしても、母親を「介護施設」に入居させたつもりだったので、退去勧告は寝耳に水の話だったのです。
 
なぜ、サ高住を「リーズナブルな介護施設」と捉える向きに、私は不安になるのか……。

 確かに、サ高住に入居する際に高額な一時金の支払いは必要ありません(敷金は必要)。しかし、サ高住には5つの「ない、ない」事情があるのです。

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1、 職員が介護するわけではない
2、 認知症に対応するわけではない
3、 介護食や介護用風呂の用意があるわけではない
4、 医師や看護師が常駐しているわけではない
5、 看取りまで行うわけではない
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最終更新:1/12(土) 10:00
現代ビジネス

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