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国会議員ディナーショーが選挙違反になる「五木ひろし」の一言

1/12(土) 5:56配信

デイリー新潮

 諸説あるものの、日本のディナーショーの第1号は五木ひろし(70)とされている。開催は1978年、“よこはま”ではなく東京プリンスホテル。そんな経緯もあって“ミスターディナーショー”とも呼ばれる五木だが、耳を疑うような一言を発していた。

【動画】五木ひろしの“耳を疑うような一言”

 2018年12月2日。五木の姿は、町田駅そばの「ホテルラポール千寿閣」のステージにあった。古希を迎え、秋の叙勲で旭日小綬章も受章。紅白歌合戦への48回連続出場が無事、決定したこともあってか、

「私のディナーショーは、日本で一番料金が高いと言われております。これはほとんどボランティアでございます、みなさんの料金は」

 と、軽妙な語り口。ゴキゲンである。そして、

「私のディナーショーは、5万1500円です。それを、たった1万5千円で観れたということです。ボランティア価格です。これも、伊藤俊輔さんの当選を祝っての……」

 ここで違和感を覚えた、と一人の観客が振り返る。

 会場に掲げられた看板やポスターには、

〈五木ひろしクリスマスディナーショー〉

 と大きく記されている。が、ポスター下部にはこの地を地盤とする伊藤俊輔議員の顔と国民民主党のロゴ。ディナーショー自体は議員の後援会主催となっているし、会場の扉に議員一人のポスターも貼られていた。

「五木さんは冗談めかして語っていたけどね。だって、それだけ安くショーをやっているなら、有権者への利益供与じゃないですか」

 小渕優子議員が騒がれた観劇会と、構図が似ている。彼女の場合、観劇会は後援会の主催だった。

外に洩らさないように

「五木さんは、『よこはま・たそがれ』や紅白で披露する予定の新曲『VIVA・LA・VIDA! ~生きてるっていいね! ~』など、13曲も歌いました。ふつうのショー並みでしょ。やっぱり選挙違反じゃないの」

 そんなヒソヒソ声が聞こえたか、五木は客席に向け、

「えー、プライベートでやっておりますので、撮影はご遠慮くださいとご案内しなければなりません。(中略)これ、一切あの、外に洩らさないようにしてください。これはプライベートのディナーでございます」

 ここで、捨て置けない一言が出る。

「伊藤俊輔さんのためにディナーショーやったよということが外に洩れますと、私、実は自民党なものですから……。(中略)色々、問題が出てきたりしますから。私も一応、有名人の一人なもんですから、なにかと、ネットですぐに炎上したりしますんで、くれぐれも自分たちだけのための……」

 くだけた口調ながら、問題が出ることを警戒していたのだ。その理由や伊藤議員との関係について、五木の所属事務所に訊くと、

「弊社といたしましては回答を致しかねます」

 と頑なである。伊藤議員の事務所も、こう語るのみ。

「公職選挙法に違反をするものでないと承知しております」

 この日のことは、五木も伊藤議員もHPやSNSに載せていない。

「週刊新潮」2019年1月3・10日号 掲載

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最終更新:1/12(土) 5:56
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