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「いだてん」で話題の天狗倶楽部 名前の由来は聞き間違い!?

1/12(土) 6:40配信

デイリー新潮

 歌舞伎俳優の中村勘九郎と俳優の阿部サダヲがW主演を務める大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」が1月6日にスタートした。日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三と、日本にオリンピックを招致した男・田畑政治を描いた本作。脚本は朝ドラ「あまちゃん」などでお馴染みの宮藤官九郎が手がけている。

 明治以降の近現代のみが描かれる大河ドラマは実に33年ぶりで、放送前には「大河ドラマらしくない」という声も聞こえたが、初回放送の平均視聴率は15.5%(昨年の大河ドラマ「西郷どん」の初回は15.4%)だった。

 初回放送で、特に話題を呼んだのが、実在した日本最初のスポーツ同好会「天狗倶楽部」だ。「天狗倶楽部」は中村勘九郎演じる金栗四三や、金栗とともに日本人として五輪に初参加した三島弥彦(生田斗真)、日本最初の応援団長吉岡信敬(満島真之介)などのメンバーが集まり、野球を中心としたスポーツ活動を行っていた団体だ。

 その「天狗倶楽部」の中心人物が、武井壮演じる創設者・押川春浪である。『海島冐險奇譚 海底軍艦』で人気を博した冒険作家で、日本SFの父と呼ばれる一方、自らが編集長をつとめる「冒険世界」「武侠世界」などの青年雑誌をヒットさせた人物。破天荒でバンカラでスポーツ好きの熱血漢。ドラマの中でも野球ボールを追って園遊会に乱入する姿が描かれているが、春浪は中でも野球が大好きだったという。

 そんなスポーツ大好き、野球大好きの春浪が立ち上げたのがまさに「天狗倶楽部」だったのだ。それにしてもなんで天狗? と思うむきも多いだろうが、もともとは「東京倶楽部」と名乗っていた野球チームだったという。
 しかしある時、やまと新聞チームとの試合に19対1で大勝し、「われらは天軍ティーム!」と春浪が言った言葉を、万朝報の記者が「天狗ティーム」と新聞に記載。これを春浪本人も気に入って以後「天狗倶楽部」を名乗ったというのだ。

  押川春浪や天狗倶楽部の実話を元に描かれた小説『球道恋々』(木内昇・著)には、その時のエピソードが以下のように描かれている。

「〈天狗ティーム〉
 東京倶楽部のことが、そう書かれている。そういえば試合後の酒席で、押川は徳利(とっくり)から直に酒をあおった勢いで、

『我が党は天軍だ、向かうところ敵無しの天軍ティームだ!』

 と、気炎を上げていたのだ。あの日試合に参加した面々には文筆家が多くいたようだから、誰かがそれを万朝報の記者に語ったのかもしれない。それがどういう経緯で『天狗』になったか知れぬが、『天軍』と称するよりずっと、あの集団の特性を表している。周りが見えず調子に乗っているところなど、まさに、である。
 しかし当の春浪はこの聞き間違いをいたく気に入ったらしい」

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最終更新:1/12(土) 6:40
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