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【春高バレー】鎮西のリベロ荒尾怜音「笑顔があっての水町。来年は見られると思う」

1/13(日) 7:15配信

バレーボールNEXt

 全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー/東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)は12日(土)に準決勝が行われ、男子は清風(大阪)と洛南(京都)が13日(日)の決勝に勝ち進んだ。ディフェンディングチャンピオンの鎮西は、今大会勢いに乗っている清風に敗れて3位に終わった。
 清風は徹底的に鎮西のエース・水町泰杜(2年)をマーク。質の高いリードブロックを駆使し3枚ブロックでシャットアウト、あるいはタッチでつないで攻撃に転じ、セッターの藤原泰樹(3年)が西川馨太郎(3年)のクイックを中心に見事に組み立てた。山口誠監督は「ジルソン(※)率いるサントリーに挑んだ(現役時代の)東レの戦いをイメージした」という。その戦略を選手が見事に実現し、勝利を手にした。

※ジルソン・ベルナルド:第6回から第10回のVリーグで5連覇を達成したサントリーの絶対的エースで、5シーズン連続でリーグMVPを獲得。第5回から第9回まで連続で得点王に輝いた。サントリーは功績をたたえ、ジルソンがつけていた背番号16を永久欠番としている。

表情が硬かったのは背番号3の役目を自覚しているから

 前大会は中央大に進学した鍬田憲伸と対角を組み、1年生ながら伸び伸びとプレーしている姿が印象的だった鎮西の水町。今年はコートに立つ3年生が少なく、2年生で鎮西のエースナンバー3を背負った。しかもゲームキャプテンという責任ある立場を任され、今大会では初戦からコート上の水町に笑顔はなかった。
 準々決勝の後、昨年から一緒にコートに立っているリベロ荒尾怜音(2年)に話を聞くと「今年は背番号3。去年の鍬田さんから受け継いだものもあるし、鎮西の伝統もある。そのプレッシャーや役目を自覚しているからこそ表情が硬くなるのだと思う。笑顔があっての水町だと思うので、試合中『笑顔、笑顔』と声をかけているけれど、やらなきゃいけないという思いがあるので笑顔が少ない」と説明した。
 「自分は前衛で攻撃できないので、水町のレシーブの範囲を狭めたり、なるべく水町が動きやすいようにレシーブシフトを組んだりしてバックアップしたい」と話していたが、準決勝では水町と対角を組む日車恭輔(1年/187cm)が顔にボールを当てて、第1セット途中でベンチに下がるアクシデントもあり、厳しい戦いを強いられた。唯一、第2セット序盤、水町の2本連続ブロックで逆転した際に笑みを浮かべてコートを走り回る姿が見られたが、全員バレーに徹する清風の勢いを止めることはできず。笑顔なくコートを去った。
 試合後、悔し涙を流した水町も新チームでは最上級生になる。「もう少し余裕ができて笑顔が見られるかもしれない」と荒尾が言うように、次年度はバレーボールを楽しむ姿を見せてほしい。

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最終更新:1/13(日) 23:45
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