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初出場4強の瀬戸内と鹿島FW安部 “偉大な先輩”の言葉が引き出したチームワークの強度

1/13(日) 10:05配信

Football ZONE web

“弱小世代”とも評されたチームが駆け上がった、高校選手権ベスト4の快挙

 全国高校サッカー選手権初出場ながら、瀬戸内(広島)はいきなりのベスト4進出を果たした。“弱小世代”と評されがちだったチームが一気に駆け上がれたのは、偉大な2学年上の先輩の言葉があったからこそかもしれない。

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 選手権準決勝の第2試合で流通経済大柏(千葉)に0-5と大敗したものの、チームは後方から丁寧につなぐスタイルを徹底。安藤正晴監督は「体格差などがあるなかで、なんとかボールを前に運んでいこうと、90分間チャレンジしてくれた」と選手を労った。

 この1年間の歩みを見れば、望外と言える結果だったのかもしれない。プリンスリーグ中国で結果が残せなかったチームは、夏にポゼッションスタイルに転換。またこの日の先発メンバーは6人が2年生など、3年生にとっては忸怩たる思いを抱えたことは想像に難くない。

 そんな彼らの心の拠りどころになったのは、同校OBで鹿島アントラーズに所属するFW安部裕葵の言葉だった。安部が最上級生の時に現3年生が入学したこともあって、トレーニングからその取り組む姿勢を目の当たりにしていた。安藤監督はこう回顧し、現チームについても語る。

「今の3年生は、安部のプレーや人間性を知っています。本当にコツコツ、コツコツとやるような選手だったんですよ。安部の時は能力がありましたが、今回はチームワークで戦うチームでした。安部は練習にも来てくれるし、『それを強みに諦めず、楽しめ』と伝えてくれました。先輩の言葉を聞いて純粋な気持ちで戦えたのかなと思います」

 選手から話を聞いてみても、その思いは一緒だ。今大会の開会式で選手宣誓し、安部も着用した10番を背負ったFW佐々木達也主将もこう話す。

「安部くんの代とは技術の差がありました。だからこそ安部くんの代以上にチームワークの強度を高めていって、それができたからこそ選手権に出られたと思います。『自信を持ってやれ』とも話してくれたので、これまで続けてきたことを出そうと思ってプレーできました」

指揮官も安部に感謝「彼らが努力することが大事だと本当に知れたのは…」

 安部は2018年に鹿島のAFCチャンピオンズリーグ初制覇に貢献し、Jリーグベストヤングプレーヤー賞に輝くなど、日本サッカーの将来を担う有望株として注目されている。そんな先輩の金言が、チームに与えたものは大きかったのだろう。

「今の3年生の力がないという人に僕も決めつけて、本当にすまなかったなという思いです。そして彼らが努力することが大事だと本当に知れたのは、安部の影響が大きいと思いますね」

 安藤監督はこのようにも話していた。最後までブレることなく戦いきったからこそ、瀬戸内イレブンは初の大舞台でかけがえのない経験を得たはずだ。

Football ZONE web編集部

最終更新:1/13(日) 10:22
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