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無名の存在→近大4番→ジャパン入り。佐藤輝明の評価がうなぎ登りだ

1/16(水) 7:51配信

webスポルティーバ

 底知れない才能が眠っているかもしれない──近畿大2年の佐藤輝明のことである。身長186センチ、体重92キロ、右投左打の内野手だ。その恵まれた体格を見ると、どこかの強豪校でびっしり鍛えられたのだろうと思わずにはいられない。

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 しかし、佐藤の出身校は兵庫の進学校として知られている仁川(にがわ)学院。高校時代の成績は、高校2年夏の4回戦進出が最高で、3年夏は初戦敗退。そのため全国的には無名の存在だった。

 それでも全国の高校球児をくまなく見て回った近畿大の田中秀昌監督の目に留まり、同大学への進学が決まった。その才能は入学後すぐに開花。1年秋には4番を任され、2年秋までの4シーズンで通算7本塁打を記録。なかでも昨年秋のリーグ戦では3試合連続本塁打を放つなど、急成長を遂げている。

 これまでの関西学生野球連盟の通算最多本塁打記録は、西浦敏弘(近畿大)の19本。

「3試合連続で打ったのはリーグ戦タイ記録らしいですけど、彼にはあと4シーズンありますから。十分に狙えるところにいると思います」

 田中監督も佐藤の記録更新に太鼓判を押す。

 佐藤が野球を始めたのは小学1年生の時だ。一時大ケガを負い、1年間、野球から遠ざかった時期もあったが、小学6年の時には阪神タイガースジュニアに選出されるなど、当時から光るものを持っていた。

 ホームランの魅力に取りつかれたのも、ちょうどその頃だ。

「小さい時からホームランは目標というか、ずっと打ちたいと思っていました」

 そんな佐藤が目標としているのは、MLB屈指の強打者であるブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)。彼のように一打で試合の流れを変えられる、そんな攻撃的な選手になりたいと佐藤は言う。

 昨年秋に行なわれた明治神宮大会でも、その非凡な才能を全国の舞台で披露した。

 筑波大との2回戦で村木文哉(2年)が投じたアウトコースの144キロのストレートを逆らわずに打ち返すと、打球は風にも乗って、レフトスタンドで大きく弾んだ。「引っ張るだけでなく、逆方向にも遠くに飛ばせる力がある」と、関係者の評判はさらに上がった。

「以前と比べて、粗さがなくなかったかなと感じましたね」

 そう話すのは、筑波大の川村卓監督だ。

 この試合での第1打席、そして本塁打を放った第2打席と、佐藤は筑波大バッテリーに落ちる変化球をしつこく使われ、上下に揺さぶられた。それでも目線を上げ、低めに落ちるボールを追わないように頭を整理すると、高めに入ったストレートを一撃で仕留めてみせた。

 しかし、いいことばかりは続かない。明治神宮大会準決勝の環太平洋大戦では、西山雅貴(3年)、仲尾元貴(1年)といった技巧派投手にうまく攻められ、佐藤のバットは沈黙した。

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