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「ナイキスト」が起こすイノベーション

1/17(木) 10:03配信

コーチ・エィ

20世紀前半、世界の「イノベーション」の中心地はアメリカのニュージャージー州にあるベル研究所でした。

この研究所からは、トランジスタ、太陽電池、データネットワーキングなど最先端の技術が生まれていきました。

それらの技術がいかに創造されたのかを探るべく、研究所内で最も特許数の多い10名の研究者の特徴を分析した人がいました。(※)

その結果に、私はとても興味を惹かれました。

特許数の多い研究者に共通していた、たったひとつのこと

10人の技術者には、たったひとつの共通する事象が見出されました。(※)

それは、専門性や能力、経験、知識などではありませんでした。彼らに共通するただひとつのこと、それは、研究所のカフェテリアでハリー・ナイキストという物静かなスウェーデン人技術者とランチを食べているという習慣だったのです。

ナイキストが超天才エンジニアで、彼らにいろんなアィデアや知恵を授けていたかというと、そうでもありませんでした。ナイキスト自身、電報やフィードバック増幅器の技術に大きく貢献してはいるものの、個性的でエキセントリックな天才科学者が集まるベル研究所では目立つ存在ではなく「信頼できる常識人」というのが彼の受けていた評価でした。

では、ナイキストは彼らに何をしていたのでしょうか?

ナイキストの人への関わりには、誰もが認める2つの大きな特徴があったといいます。

1つは、穏やかな人柄で、彼と一緒にいると、人はとても「安心感」を覚え、自分は気にかけてもらっている、と感じることができるのだそうです。

そして、もう1つは「無類の質問好き」だったのです。

人にはなぜ「安心感」が必要なのか?

そもそも、人間は社会的な動物です。

一人で生きていくのは難しい動物です。

ですから、社会から拒絶されることは、脳内イメージでは、死をも意味します。そこで、社会から拒絶されるような危険がないかどうか、自分は受けいれられているかどうかを常に確認し続けています。

おそらく、ナイキストはベル研究所で、自らの関わりを通して「私はあなたを受け入れていますよ」「あなたは、大切な人ですよ」と、相手に伝えていたのではないでしょうか。

それでは、どういう関わり方が相手との間に「安心感」を作り出すのでしょうか?

たとえば、

・相手と視線を適度にあわせる
・相手の話をさえぎらない
・相手の話を熱心にきく
・適度な距離感をもつ
・オープンな姿勢で対応する。
・相手に適度に質問する
・時にユーモアや笑いがある
・表情はおだやか

見ておわかりのように、これらのしぐさや関わりも、その源には、相手に対する興味や尊敬がないと自然にはできないものだと思えます。

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最終更新:1/17(木) 10:03
コーチ・エィ

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