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東海大・両角監督が語る「新シーズン強化計画と箱根連覇のキーマン」

1/18(金) 7:40配信

webスポルティーバ

東海大・駅伝戦記 第45回

「これで今回の箱根駅伝は完結しました」

 東海大の両角速(もろずみ・はやし)監督は、満足した表情で汗を拭った。

【写真】東海大史上最強。箱根駅伝「山コンビ」はいかにして誕生したのか

 第95回箱根駅伝で総合優勝を果たした両角監督は「高根沢町元気あっぷハーフ」の50歳以上の10キロ走に出場した。昨年夏から月間500キロを走り、体重は86キロから69キロへ、17キロもの減量に成功。箱根駅伝の期間中は「故障があって……」と今レースへの出場が危ぶまれたが、快晴のなか10キロを43分4秒で駆け抜け、12位という成績を残した。

「本音を言えば入賞したかったのですが……これが学生たちへの刺激になればと、勝手に思っています」

 両角監督はそう笑顔で語った。

 このレース、東海大から12名の選手が(一般男子ハーフマラソンに)エントリーしていた。箱根駅伝2位の青学大は16名がエントリーし、優勝とタイムを狙うなか、東海大は湯澤舜(しゅん/4年)、郡司陽大(あきひろ/3年)をはじめ、今後ハーフマラソンに参戦するための練習の一環としてのレースになった。

 両チームの選手がレースを終えて待機場所に戻ろうとすると、大勢のファンが取り囲む。青学大の選手が囲まれるのはよく目にする光景だが、東海大の選手も箱根駅伝優勝の影響だろうか、確実にファンが増えている。両角監督のもとにも、レース後、サインと写真撮影で100名を優に超えるファンが並び、長蛇の列ができていた。

「今だけですよ」

 両角監督は苦笑するが、優勝特需は来年の箱根駅伝まで続きそうだ。

 一方のチームはすでに新体制となり、始動している。新キャプテンには館澤亨次(3年)が就任。チームの目標は「学生駅伝3冠」になった。両角監督に新チームについて聞いてみた。

―― 館澤選手がキャプテンになりました。

「もともと学年リーダーをやっていましたし、その時からリーダーシップをとることに長けていたので『キャプテンは館澤かなぁ』って、昨年から思っていました。実際、同級生からの支持も館澤だったので、すんなりと決まりました。おとなしかった歴代のキャプテンである春日(千速)や湊谷(春紀)とはキャラクター的にちょっと違いますが、キャプテンとしてこうあるべきというのはないので、彼なりの持ち味を出してやってくれればいいかなと思っています」

―― 館澤選手は今年も1500mをやりつつ、箱根を走るスタンスは変わらない?

「そうですね。ここ2年間、館澤は1500mをやりながら、箱根も走るというスタイルで非常に安定して走れています。区間賞こそないですが、昨年と今回の箱根で本当にいい流れをつくってくれましたからね。1500mと箱根を両立するやり方を自分のなかでも把握しつつあるようですし、本人が1500mを走ることが箱根にプラスになっていると考えています。レースで思い切り突っ込んでいけるのは、そうしたことが自信になっていると思うので、今年も変わらないと思います」

 館澤らは1月末にアメリカに向けて出発し、合宿を行なう。一昨年から東海大はアメリカ合宿を行ない、昨年は館澤のほかに關颯人(せき・はやと)、鬼塚翔太、阪口竜平(すべて3年)が参加。その背景には、大迫傑(すぐる)の成功例があるからだろう。アフリカ勢とは異なる取り組みで世界を制しようとするアメリカ式トレーニングを学びたいと思う選手は多い。

―― アメリカ合宿ですが、この意図はどこにあるのでしょうか。

「たとえば、館澤は世界を目指したいと言っているので、そこに近づくためには、アメリカのやり方を理解することを含め、世界の空気を感じることが大事だと思っています。館澤が(今年)1戦目に出場予定のレースには、リオ五輪1500mで金メダルを獲ったマシュー・セントロウィッツが出場するので、そういうところで一緒に走ることが今後、世界で活躍するためには重要だと思うんですよ。あと、この時期(1~3月)、日本はハーフの大会が中心なので、それは彼にとってキツイ。そういう事情もあります」

―― アメリカでの経験が今後、大迫選手のようになるきっかけになれば……という感じですか。

「大迫のレベルにいくのは簡単じゃないです。実際、遠藤日向(住友電工)、松枝博輝(富士通)もアメリカで合宿をしていますが、まだ結果を出していません。やはり、アメリカと日本では考え方の違いがあるので、それを受け入れられる力があるかどうか……。大迫の場合は、相当の覚悟を持ってアメリカに行ったわけです。日清食品をやめていますからね。遠藤たちが所属先をやめていないから成功していないということではないのですが、やはり相当な覚悟がないと難しいと思います。学生の場合は、企業スポーツの選手と異なりますが、国内だけではなく海外での経験が、成長するためには必要だと思っています」

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