ここから本文です

認知症の特効薬はまだない!?主な原因となる「4つの病気」とは?

1/22(火) 16:47配信

OurAge

認知症は本人だけでなく、介護をする家族や周囲など、かかわる人全員にとって負担が大きい病だ。厚生労働省によると、2012年の時点で、日本における65歳以上の約4人に1人が「認知症患者、またはその前段階の軽度認知障害(MCI)」という統計がある。さらに2025年になると、認知症患者は約1.5倍前後まで増えると予想されている。認知症とは何が原因で起こる病気なのか? 専門医である筑波大学名誉教授・メモリークリニックお茶の水院長の朝田 隆さんに話をうかがった。

「認知症の原因となる病気には、いくつかの種類があります。そのうち約半数を『アルツハイマー型認知症』が占め、続けて『レビー小体型認知症』、『脳血管性認知症』、『前頭側頭型認知症』など、となります。アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症は、早期のうちに適切な対応をすることで、進行を緩やかにすることができます」と朝田先生。

今、認知症の薬は、世界に105種類あるが、特効薬はいまだにないそう。
「この28年間、新しい薬も開発されていません。公式に成績が発表されたものだけでも、すでに30連敗以上しているのが現状です。それくらい厄介な病気なのです」

しかも、日本では認知症患者の8割が女性だという。もちろん女性のほうが男性より長生きだからという背景はあるが、女性にとって決して他人事ではない問題だ。まず朝田先生に、認知症の原因となる前述の4つの病気とその症状を教えていただいた。

〈アルツハイマー型認知症〉
認知症の原因となる病気のなかで、最も多いのがアルツハイマー型。前段階とされる「軽度認知障害(MCI)」を経て、ゆっくり進行していく。記憶障害、抑うつ、意欲の低下、不安などの症状を経て、徐々に幻覚や妄想、徘徊などの問題行動が増加。脳の萎縮により運動機能が低下し、最終的に寝たきりの状態になる。

〈レビー小体型認知症〉
大脳皮質の神経細胞内に、レビー小体(特殊なタンパク質のかたまり)が蓄積することで、神経細胞が変性、死滅。それにより認知機能に障害が起きる病気。初期の代表的な症状は幻視で、実際にはいない人物が見えることも。被害妄想やうつ症状を伴うこともある。また脳幹にもレビー小体がたまっていくことで、多くの人がパーキンソン病を発症。

〈脳血管性認知症〉
脳の血管が詰まったり破れたりする、脳の血管障害が原因で起こる。代表的なものは、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)。自分でも気づかない間に小さな脳梗塞を繰り返し、それが原因で認知症を発症することも少なくない。障害部位が局所的で、その部位の機能だけが最初に低下するため「まだら認知症」とも呼ばれる。

〈前頭側頭型認知症〉
脳の前頭葉と側頭葉の障害が原因。もの忘れというより、万引きや痴漢行為、大声を出す、暴言など、社会のルールを無視するような行動をとるようになりがち。相手の言葉にオウム返しで話をしたり、同じルートで徘徊したり、同じものばかり食べたがることも。


イラスト/しおたまこ  構成・原文/上田恵子

最終更新:1/22(火) 16:47
OurAge

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい