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「スプラトゥーン」の中毒性が極端に高い理由

1/26(土) 16:00配信

東洋経済オンライン

 2017年7月に発売されたNintendo Switch用シューティングゲーム『スプラトゥーン2』がいまなお爆発的な人気を博している。日本国内売り上げは308万本(2018年9月時点)。Nintendo Switch本体の国内売り上げが約500万台(2018年9月、ファミ通調べ)なことからも、どれだけこのゲームが人気なのかはわかるのではないだろうか。

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 実に、Nintendo Switchを持っている人の5人中3人が「スプラトゥーン2」を購入しているのである。

 このゲームが老若男女かかわらず浸透していくに従い、その特徴的なゲームデザインにより「依存症」になっている事例を耳にすることが多くなってきた。

 今回は「スプラトゥーン依存」の家族に苦しめられた2つの事例を紹介するとともに、なぜそのような中毒状態が引き起こされるのかをスプラトゥーン2のゲーム設計をひもとくことで考えていきたい。

■夜な夜な「殺すぞ!」と叫ぶ夫

ともみさん(仮名)の夫、誠さん(仮名)は仕事から帰宅すると毎日7時間、深夜3時まで「スプラトゥーン2」をプレーするようになった。もともとは2017年の冬に小学生の長女りんりさん(仮名)のクリスマスプレゼントに買ったものだが、りんりさんがプレーする時間は皆無となった。

誠さんがプレーするのはリビングのテーブルの上。自分の意に沿わないゲームプレーをする味方に対して「塗れ、塗れ!  塗りまくれ!  お前なにやってんだよ!」「殺すぞ!」など罵声とともに床を踏み鳴らす行為を毎日のように繰り返した。
その音は家中に響き、家族は不眠に陥った。最初はスプラトゥーン2に興味を示していたりんりさんも「パパ、異常」とあきれ果てた。
深夜の怒鳴り声にともみさんが「声がうるさいから、ほかの部屋でやってほしい」と言うと、誠さんは「俺は稼いでるんだ!  ゲームくらい好きにやらせろ!」と約10分間にわたってキレた。りんりさんは父親の暴言に毛布をかぶって震え上がった。そこで、ともみさんは改善自体を諦めた。

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