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「手に職」転職 ウェブデザイナー目指したママの決断

1/27(日) 7:47配信

NIKKEI STYLE

世の中には転職によって手に職をつけ、キャリアアップをかなえた女性たちがいます。「一生困らない 女子のための『手に職』図鑑」(光文社刊)の著者、華井由利奈氏が、そんな女性の実体験を紹介します。

 ◇  ◇  ◇

フリーランスのウェブデザイナーに転身した尾関日奈子さんは、育児休暇中に約半年間スクールに通い転職を実現。収入が会社員時代の3倍に増えたそうです。一体どのように独立し、安定した収入を得ているのでしょうか?


【尾関日奈子さんインタビュー】

■月収は平均60万円 初期投資分を3カ月で回収

――フリーランスのウェブデザイナーとして、自宅で子育てをしながらウェブサイトのデザインを請け負っている尾関さん。フリーランスというと不安定なイメージがありますが、会社員の頃と比べて収入面はどのように変わりましたか?

尾関日奈子さん(以下、敬称略):会社員時代は毎月の手取りが20万円を切っていましたが、フリーランスのウェブデザイナーになってからは約3倍に上がりました。今年度は二人目の出産前、つわりのため仕事量を調整して収入が減った期間を含めても、平均して60万円程度にはなると思います。

ちなみに、初期投資は70万~80万円でした。育休中に約半年間デジタルハリウッドSTUDIO渋谷(以後、デジハリ)に通った学費と、自宅で仕事をするために買ったパソコン周辺機器代、専用のソフトウエア代です。でも、フリーランスで仕事を始めて3カ月くらいで初期投資分を回収できました。デジハリの卒業生の中には、在学中に元を取る人もいるそうです。

――どういう経緯で、育休中にデジハリに入学したのですか?

尾関:前職は大手コンビニチェーンの社員でした。デジタルマーケティング部に所属し、Twitter、Facebook、Instagram、Google+など、約25媒体の情報配信を一人で担当していました。とはいっても、もともとデジタルに詳しかったわけではないんですよ。もともと、こうしたSNSを活用している人に比べてプライベートでもほとんど触れていなかったし、LINEやTwitterよりもメールを好んで使っていました。

でも、たまたまデジタルマーケティング部への異動が決まり、SNSの担当になって毎日情報を更新しているうちに、本格的にデジタル分野の仕事に関わりたいと思うようになったんです。ちょうどその頃、産休を取ることになったので、休暇中に専門的な勉強をしようと会社の先輩が勧めてくれたデジハリに産後3カ月で入学しました。

――産後3カ月で学校に通うのは、状況的に大変だったのでは?

尾関:デジタルハリウッドSTUDIOには「主婦・ママクラス」というのがあって、オンラインで授業を受けられ、学校も子どもウェルカムなんです。だから息子が寝ている間にパソコンで授業を見て課題に取り組み、課題や作品が10個ほどできたら子連れで教室に行き、トレーナーに指導してもらいました。

――その技術を生かして職場復帰をすることもできたと思うのですが、なぜフリーランスを選んだのですか?

尾関:復帰後、デジタルマーケティング部以外の部署に異動する可能性があったからです。当時デジタル関連の仕事は残業が多く、子育てをしながら働くのは難しいといわれていました。そこで育休から復帰した短時間勤務の社員は、残業の少ない事務系の部署に異動するケースが多かったと聞いていたんです。

でも私は現場でデジタルに触れていたかった。だから、会社を辞めてフリーランスになる道を選びました。社員が自由に生きるのを応援してくれる会社だったからこそ、経験できたことです。しかも、デジハリを勧めてくれた先輩が喜んで背中を押してくれたことが、本当にうれしかったですね。

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最終更新:1/27(日) 12:15
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