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「牧瀬里穂」の朝ドラ起用 NHKが狙う“シンデレラ・エクスプレス”効果

1/28(月) 5:58配信

デイリー新潮

 コテコテの関西弁で捲(まく)し立てるコミカルな演技。とてもアラフィフとは思えない姿にホッと胸を撫で下ろした向きも少なくないのでは。9年ぶりに連ドラ復帰を果たした牧瀬里穂(47)。とはいえ、なぜ視聴率の好調ぶりが伝えられる朝ドラに彼女が起用されたのか。実はNHKは、ある「効果」を狙っていたのだ。

【写真】夫のNIGO氏

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 このところ、平成の名作CMとして取り上げられる機会も多いJR東海の「シンデレラ・エクスプレス」シリーズ。なかでも別格なのは、プレゼントを抱えた当時17歳の牧瀬が、恋人を迎えに駅を走るバージョンだろう。そう、山下達郎の「クリスマス・イブ」をバックに、〈ジングルベルを鳴らすのは、帰ってくるあなたです〉というナレーションが流れる、あのCMだ。

 その後、人気女優となった彼女は、「裏原系のカリスマ」と呼ばれたデザイナー・NIGO(48)と2008年に結婚。女優業から離れつつあったのだが、

「まもなく“裏原バブル”が弾け、NIGOの会社の経営状態が悪化します。結局、約43億円に膨れ上がった負債を担保する形で香港のアパレル企業に売却されたのです」(芸能記者)

 そのため、今回の女優復帰は「家計を支えるためでは」と囁かれた。しかし、彼女の所属事務所はこれを言下に否定する。

「NIGOさんは新たなブランドを立ち上げ、ユニクロやアディダスともデザイナー契約を結んでいる。カフェのプロデュースも手掛け、会社を手放す前よりも収入は増えてますよ。正直、牧瀬がお金のために働く必要はありません」

 つまり、「復帰」は牧瀬自身が望んだということ。

 それは同時に、

「NHKにとっても願ったり叶ったりだった」

 そう語るのは民放の制作スタッフである。

中高年層の掘り起こし

「朝ドラの視聴者は60代以上の高齢者と、30~40代の主婦が中心です。一方、NHKが目下、ターゲットにしているのは40~50代の男性。若年層はネットが中心ですが、中高年は今後のテレビ視聴者として期待できる。そこで、彼らが青春時代にファンだったアイドルや女優を使って掘り起こしを目論んでいるんです」(同)

 NHKの狙いは、かつて牧瀬とのクリスマスデートを夢見た男性陣を取り込む「シンデレラ・エクスプレス効果」にあったのだ。

 確かに、牧瀬の他にも「いだてん」には小泉今日子が出演中。昨秋放映の「主婦カツ!」では鈴木保奈美が主演を務め、4月に始まる朝ドラ「なつぞら」には仙道敦子の起用が決まった。

 バブル期を沸かせたトレンディドラマのヒロインが続々と投入されているのは明らか。芸能記者によると、

「なかでも牧瀬は、時代劇を中心にNHKのドラマへの出演が目立つ。局への貢献度を評価されたことがキャスティングに繋がったのだと思います。また、彼女ほどの知名度があれば、“ルックスや体型はキープできてるの?”といった怖いもの見たさも数字に繋がる」

 ちなみに、「まんぷく」の視聴率は、1月の牧瀬登場以降も平均20%台をキープしている。「年明けに失速する朝ドラも少なくない」(同)なか、上々の結果と言えるだろう。

 思惑が当たってほくほく顔のNHK。これからの朝ドラ人気を支えるのは、テレビの前に〈帰ってくるあなたです〉というワケだ。

「週刊新潮」2019年1月24日号 掲載

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最終更新:1/28(月) 5:58
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