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履歴書に空白を作ろう (野口俊晴 ファイナンシャル・プランナー)

1/29(火) 6:36配信

シェアーズカフェ・オンライン

資格を取得することは、キャリアを高めるための有効な1つの手段と言える。それでも難関資格を社会人になってから目指すのは相当な覚悟がいる。ましてや試験に集中するために退職でもしようものなら、いったん会社経歴を中断することにもなり、不合格の場合は履歴書欄に空白期間のみが残る。

社会人にとって、大学での学び直しや充電期間、海外留学などは目に見える結果が伴わないと経歴の中断となり、リスクとなりがちである。

しかし将来的に働く上限年齢が70歳以上になると、むしろ一度も経歴を中断せずに4~50年も働き続ける方に無理がある。

今の社会で履歴書の「空白」はどのように評価されるのか。また、履歴書に空白をつくる働き方とはどういうことか考えてみたい。

■履歴書の空白は評価されないのか?
筆者はかつて、経営系の資格試験を指導する会社にいた。当時の公認会計士試験(2次試験)は7科目一括受験、一括合否判定だった(現在は試験制度が異なっている)。したがって、能力の差というより気力・体力・時間の差が合否を分ける圧倒的な要素となっていた。

当然、受験生は時間に余裕のある学生が多く、社会人は少数だった。中には司法浪人のように会社を辞める人もいた。当時の合格体験記を思い出すと、社会人はある共通の言葉を使っている。「背水の陣」-。

安定した収入を捨て、失敗が許されない状況をつくる。一見、勇ましいようだが、30歳前後ともなると幼い子がいる人も珍しくない。収入が途絶え貯蓄を食いつぶすことはよほどの覚悟がいる。合格という結果が出れば報われるが、それにあずかれるのは10人に1~2人ほどであった。

結果が出なかった人の中には、のちに2~3年に及んだ空白期間のある履歴書で苦労した人もいる。履歴欄の空白を埋めたり端折って記入したということではない。再就職の面接でどう説明していいかわからなかったという。

正直に「国家資格の受験勉強のため会社を辞めた」と言えば良かったのか。確かに経済・法律系資格の勉強は、試験に受からなくても体系的に知識を学ぶことができるし、仕事にも役立つ。だが仕事に活かすための勉強なら、働きながら数カ月で足りると言われればそれまでだ。

会社側は受験勉強という2~3年の経歴の空白を評価の対象とするか。それが本人の危惧だったろう。面接にあたって「資格取得の勉強中」と言うのは新卒なら多少の好感度となるかもしれない。しかし社会人であれば「結果は?」と問われると、何も言えなくなる。結果のない時間は、会社側からすれば評価外のことである。

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最終更新:1/29(火) 6:36
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