ここから本文です

こんまり流お片づけで五輪連覇。陸上競技・最強夫婦を支えた断捨離。

1/29(火) 7:31配信

Number Web

  「こんまり」こと近藤麻理恵さんのお片づけ術が全米で大人気だ。

 書籍はもちろんのこと、Netflixでの番組も好評で、片づけられないアメリカ人たちからクイーン(女王)、また片づけの神様と呼ばれるほどだ。

 筆者が「こんまり」の著書『人生がときめく片づけの魔法』を知ったのは、3年前の2016年2月だった。

リオで夫婦一緒に金メダル計画。

 「自分たちはこの本で生き方も考え方も変わった。ぜひ読んでほしい」と彼女の本を強く勧めてきたのは、世界最強の鉄人夫婦こと、十種競技でロンドン五輪金メダル、当時世界記録保持者だったアシュトン・イートンと、妻で七種競技のブリーアン・タイセン・イートンだった。

 彼らが『こんまり』の本を読んでお片づけをしたのは、家が不用品で溢れていたから、ではない。

 夫アシュトンは2015年の北京世界陸上で自身の持つ世界記録を更新して世界陸上連覇を果たしたが、同じく金メダルを狙ったブリーアンは銀メダルに終わっていた。ブリーアンはメンタル面の弱さを露呈し、半ば自滅のような戦いぶり。試合後に号泣していた姿を鮮明に覚えている。

 リオ五輪を翌年に控え、彼らは「リオ五輪で夫婦で金メダル」の目標を達成するために、どれだけ競技に集中できる環境を作るか、どうしたら不動のメンタルを作れるか、専門家の意見を取り入れながら模索していた。そこで出会ったのが「こんまり」の本だった。

 夫婦で金メダルという目標に向けて必要なのは、自分たちが好きなもの、心地よいもの、そして必要なものだけに囲まれて暮らす生活、それを実現すれば競技にも集中できる、とイートン夫妻はそう考えた。

五輪前のオフに片づけ祭り。

 2人がまず取り組んだのは「こんまりメソッド」通り、洋服と靴の整理。

 トップ選手の2人は、シーズンごとにスポンサーから大量のスポーツウェアや靴を提供される。また世界大会の代表になると各国の陸上連盟からユニフォームやスーツケースが送られてくる。家はスポーツグッズで溢れていた。

 「『こんまり』の本を読んですぐに片づけ祭りを決行しました。本当に好きなもの、大会に持っていきたいものを選び、ほしいと言ってくれる人がいたらすぐに引き取ってもらって、必要ないと思ったものは寄付しました」とアシュトン。

 不用品を受け取ってくれる場所に「車で何度も往復した」と笑うように、大量の物を処分した。

1/2ページ

最終更新:1/29(火) 18:41
Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

972号
2月14日発売

定価590円(税込)

栃錦から稀勢の里まで、日本人が愛した名横綱大集合!

稀勢の里「涙と歓喜の人生を語る」
貴乃花「相撲の神が降りてきた」

あなたにおすすめの記事