ここから本文です

「イ・ボミ」「新垣比菜」人気のウラで… 女子ゴルフ会長がテレビ局と対立、放映権めぐり

2/2(土) 5:58配信

デイリー新潮

「イ・ボミ」「新垣比菜」らの人気に支えられ、女子ゴルフは、テレビ視聴率も絶好調。そのタイミングで、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の小林浩美会長(56)は、来シーズンからの放映権一括管理を決めた。要は、テレビよりネットと“握りたい”のである。

 宮里藍の引退はあったものの、セクシークイーンのイ・ボミ、ルックスと実力を兼ね備えた新垣比菜ら「黄金世代」の台頭で、女子ゴルフ界の人気は急上昇中。

 スポーツ紙のゴルフ担当記者によれば、

「昨年、日曜日に放送された女子プロの平均視聴率は、38大会中、関東地区で17大会、関西地区では18大会で、合格ラインとされる5%を超えました。一方、男子プロで5%を超えたのは、関東地区で3大会、関西地区では5大会しかなかった。断然、女子プロの方が人気があるのです」

 その勢いのまま、小林会長は放映権の一括管理に乗り出したというわけなのだ。

「日本のプロゴルフは放映権の仕組みが独特です。例えば、Jリーグは日本サッカー協会、プロ野球は各球団が放映権を持っている。テレビ局はそれらに放映権料を支払って中継を行ってきました。でも、ゴルフの場合、大会主催者に放映権は帰属するとされた。草創期、テレビ局にスポンサーを要請してきたので、いまでも多くの大会の主催者に局が名を連ねています。結果、放映権料がLPGAに入らない仕組みになっているのです」(同)

日テレが一番

 そのため、LPGAは1年半ほど前からテレビ各局と話し合いを続けてきたという。

「当初、小林会長は放映権のLPGAへの帰属を認めさせたうえで、テレビ局に1大会あたり1千万円前後の放映権料の支払いを要求しました。あまりの強引なやり口にテレビ局側は猛反発。結局、放映権料を取ることは断念したものの、今シーズン開催される36大会の放映権は手にすることができました」

 とは、ゴルフジャーナリスト。

「一方で、日テレ系地方局の3大会が中止になり、日テレでのメジャー大会は冠スポンサーが降板しました。日テレはこれまで一番、女子プロをバックアップしてきた。宮里藍や横峯さくららが人気者となる前の視聴率が2%くらいしかないときから、ゴルフ中継だけでなく、バラエティ番組に選手を登場させたりして、女子ゴルフの普及に貢献しました。にもかかわらず、人気が出た途端、“放映権を寄越せ”というのはあまりに虫が良すぎると、抵抗しているのです」

 なぜ、小林会長はそれほど放映権に執着するのか。

 あるゴルフ評論家が解説する。

「ネットのスポーツチャンネルと組み、放映権料で稼ぎたいと考えているからです。その利益で選手の年金制度を確立しようとしている。女子の場合、引退してもなかなかレッスンプロになれないですし、何の保障もありませんしね。ですが、テレビ局との対立で大会が減ったり、スポンサーが降りたりしたら、選手の収入に直接響く。いまのところ、どちらが選手のためになるのかわかりません」

 せっかくの放映権奪取が、ナイスインとなりますかどうか。

「週刊新潮」2019年1月31日号 掲載

新潮社

最終更新:2/2(土) 5:58
デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売

「デイリー新潮」は総合週刊誌「週刊新潮」が発信する最新の話題に加え、専任取材班による綿密な取材に裏打ちされた記事を配信するニュースサイトです。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事