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京都”ナチュラルワインの伝道師”〈エーテルヴァイン〉江上昌伸が開いたビストロ。

2/5(火) 18:50配信

Casa BRUTUS.com

京都にナチュラルワインを根付かせた立役者といえば〈エーテルヴァイン〉店主・江上昌伸さん。その江上さんがレストランを開いた。ワインと料理をどう楽しませてくれるのか、膨らむ期待にしっかり応えてくれる、今、京都で最も注目すべき一軒だ。

あの〈エーテルヴァイン〉がレストランを出す。そんな噂が京都を駆けめぐったのは去年の初夏。注目が集まる中、店から歩いて数分の岡崎エリアに〈デュプリー〉は誕生した。「誤解されがちなんですが〈デュプリー〉は、〈エーテルヴァイン〉ではなくて僕個人が開いたレストラン。ワインもちゃんと仕入れているし、割り当てのような希少なものはなかなか売ってもらえない」と江上さんは笑う。では、どうしてレストランを開くことになったのだろう。「レストランをなんて気持ちはこれっぽっちもなかったけれど、この物件の話が降って湧いてきて。そこで思い描いたのが頭の中の2パーセントくらいを占めていた、"ワインの造り手が来てくれた時にもてなす場があればいいな"ということ」。思ってもみなかったところから、レストランづくりはスタートした。

建物は江上さんの頭の片隅にもまったくイメージがなかった日本家屋。落ち着いた和の外観から中に入れば一変し、どこの国ともつかないものの温もりを感じる空間が広がる。「内装はすべて自分で、大工さん左官屋さんとやりとりしながら作りました」。床はたまたま手に入れることができたフランスのアンティークタイルを敷き詰めた。

「ワインもこぼすだろうし、長く使うことで歴史が染みわたっていくものにしたかった」。 壁は土壁のようでいて、触ると硬い、不思議な手触り。「土っぽくしたかったけれど、剥がれ落ちても困る。じゃあ硬い壁にすればいいと、モルタルに色と小石とスサを加えて塗り、洗い出しました。本気で研ぎ出したいわけじゃないけれど、小石の出っ張りはなくしたい。見たこともやったこともないという左官屋さんを説得するために、工務店の人とサンプルを作ってやってもらいました」。家具は京都・京北に工房を構える〈樹輪舎〉でのオーダー。「ワインの作り手に、自分のカーブの中には磁力のある鉄材を持ち込まないという人もいて、僕もほぼ木だけを使って店を作りました」。

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最終更新:2/6(水) 15:52
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