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《小4女児虐待死》娘を死に追いやったモンスター男の「不気味な二面性」

2/5(火) 17:00配信

週刊女性PRIME

「亡くなった子を見たことはあるよ。水色の自転車に乗ってね、楽しそうに友達と走ってたんだよ。何で覚えているかというと、その自転車がその後ずっとカギをかけられて放置されているからさ。

【写真】心愛さんのSOS、父親に渡されてしまった直筆のアンケート用紙

 自転車に乗っていたのは昨年の夏。それ以来ずっと自転車はカギをかけられたままさ」

 事件現場となったアパートの向かい側に住む男性(72)は、あの自転車、と指をさしながらそう振り返った。

24日午後11時08分、容疑者本人からの110番

 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡、傷害容疑で父親の勇一郎容疑者(41)が千葉県警野田署に逮捕された虐待事件。

「木曜日(1月24日)の深夜0時近くにパトカーと救急車がうるさくて、玄関を開けてみたら(容疑者が)連行されるところでね。顔が真っ白だったのを覚えています。うなだれていて、青白いを通り越して真っ白な顔だった」

 と同じアパートの男性住人。

「丁寧でしっかりした人という印象しかありません。虐待とは真逆のイメージです」

 と続けた。

 心愛さんは容疑者と母親(31)、妹(1)の4人暮らし。勇一郎容疑者の態度は家の中では一変。暴力で家族を支配していたのである。

 事件発覚の経緯を捜査関係者が明かす。

「24日午後11時08分、容疑者本人から110番がありました。『10歳の娘を風呂場に連れて行ってもみ合いになり、静かになり、呼吸がない』との通報でした。心愛さんは心肺停止状態で、あご付近に軽い死後硬直が始まっていた」

 冷水を浴びせられたためスウェット上下は濡れていて、はだし。髪の毛があちこちにちらばり、Tシャツに隠れた身体には、古いあざのようなものが複数確認されたが、

「死因に至るような大きなケガ、外傷はありませんでした。病死以外の何らかの原因で死亡したものと判断しています」(前出・捜査関係者)

妻にDV、娘を恫喝

 心愛さんは沖縄県出身。小学校1年から3年の7月まで、母親の実家がある沖縄県糸満市の市立小学校に通っていた。そのころから一家は『要支援家庭』として行政の支援対象になっていた。

 糸満市の担当者の話。

「2017年7月上旬に、心愛さんの母親が“夫にDVを受けている。心愛も恫喝を受けている”と親族に打ち明けたそうです。親族が市役所に相談して発覚しました」

 母親(妻)へのDVの内容は、およそすべてが含まれるモンスター級。精神的には“バカ”“お前は何もできない”と暴言を吐かれる。身体的には殴られる。経済的には貯蓄や生活費を厳しく管理される。社会的には行動の監視、ケータイの履歴をチェックしたり、妻が友人や両親と会うことを禁止したりする。

 さらに市は、心愛さんが通っていた小学校とも連携し、調査をするも虐待の痕跡は確認できなかったという。

「上の子の話をすると避けられる可能性があるため、低体重児で誕生した下の子の支援を通して、母子の様子を確認しました」と前出・担当者。

 家庭訪問の約束をとりつけたが、容疑者側の都合で延期され実現しなかった。

「一緒に(夫の出身地の)千葉で暮らすことになったと言っていました」(同担当者)

 糸満市は、転入先の野田市に対し、『不安定な状態のリスク家庭』と申し送りをした。

 その具体的内容は、

「夫が妻を支配、友人家族と連絡なく、メールを削除させられるなどの生活が日常的。妻へのDVや娘への恫喝があった。夫婦のパワーバランスが懸念される、というものです」(前出・担当者)

 糸満市の支援は、この段階で終了した。

 '17年9月、心愛さんは千葉県野田市立山崎小学校に転校する。同校の教頭の話。

「積極的な児童で、授業中も自分から挙手する。礼儀正しく、言葉遣いもしっかりしている。お友達にも優しく慕われていました。衣服が汚れていることもなく、“あのアンケート”以前には虐待を感じさせることはなかったです」

 “あのアンケート”とは、学校が児童に実施したいじめに関するアンケートのこと。

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最終更新:2/5(火) 17:00
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