ここから本文です

40年後もなくならないお仕事は? トラブル処理はAIより人間の方がいい

2/5(火) 15:45配信

bizSPA!フレッシュ

 人生100年と言われる今、定年後も働き続けるのは当たり前の時代かもしれない。我々、bizSPA!世代の20~30代が老後を迎えたとき、高齢者人口はピークを迎える。

⇒【イラスト】なくならないお仕事図鑑

 周りの高齢者やこれから生まれてくる若い世代がいり乱れる市場で仕事の奪いあいが起こり、やりたくもないキツい労働をするハメになるかもしれない。そうならないために、今から“老後の仕事”を考えよう。

未来もなくならない仕事とは?

 人事・戦略コンサルタントで、『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)などの著書がある松本利明氏はこう語る。

「現在も高齢者の仕事として需要が多いのが、警備や清掃の仕事。単純労働のように思えますが、レジ打ちやコールセンターと違って現場ごとのカスタマイズが必要な仕事です。

 具体的な監視・巡回作業はAIが担って、最終的なチェックは人間がする、というように、機械化されることによって需要が減ったり、給料が安くなる可能性はありますが、意外となくならない仕事といえるでしょう」

「謝る仕事」はAIにはできない

 高齢の日本人だからこそニーズがあるという仕事もある。

「コールセンターでのトラブル処理やクレーム対応はAIが代替するようになるでしょうが、相手の元へ直接出向いて謝罪する仕事は、AIや外国人では担うことができませんし、高齢であることがハクにもなります」(松本氏、以下同)

 ペット人口が増え続け、さらにペットケアへの意識が昔よりも高まっているなか、依頼者の細かい希望に合わせられるペットシッターのニーズも増えていく。

「自動餌やり機や見守りカメラなどのシステムは進歩するでしょうが、生き物相手の仕事はAIが完全に代替することは難しい。ペットの扱いに慣れている人であれば、高齢であることが依頼主にもペットにも安心感につながるというアドバンテージもあります」

高齢化社会ならではの需要

 高齢化社会が進むことで需要が増える仕事もある。

「ひとつは便利屋。DIYが得意な人だったら、男手のいない女性の独居老人相手に家の中の簡単な補修やプチリフォームをしたり、逆に女性だったら奥さんに先立たれた男性老人向けに家事代行をしたりする仕事です。

 老後の人生が長くなるゆえ、習い事や趣味へのニーズも高まりますから、稽古事の先生もアリでしょう。現在は若い世代のものと思われているネットニュースなどのコンテンツも、今後は高齢者向けのコンテンツが増えるでしょうから、高齢者向けの記事を書けるライターなどもニーズはあるでしょう」

 高齢化社会において、高齢者は労働力であると同時に、市場を支える消費者でもあるのだ。

接客業は経験が付加価値に

 また、前回消える仕事として紹介した接客業だが、付加価値を提案できれば話は別だ。投資家として活躍するぐっちー氏はこう語る。

「コンビニの100円のドリップコーヒーで満足な人もいれば、技術のある人間が丁寧に淹れた1000円のコーヒーを飲んで、おしゃべりを楽しみたいというニーズも必ずあります。AIによる無人サービスが増えるからこそ、経験に裏打ちされた技術とコミュニケーション能力がある、高齢者によるサービスの価値が高まるのです」

 高齢者だからこそできる仕事も、探せば意外とあるのだ。

― 老後の仕事を今から考える ―

<イラスト/アビディ井上>

bizSPA!フレッシュ 編集部

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事