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カトリック神父「小児性的虐待」を実名告発する【全文公開】――文藝春秋特選記事

2/9(土) 0:00配信 有料

文春オンライン

カトリック神父「小児性的虐待」を実名告発する【全文公開】――文藝春秋特選記事

竹中氏

「神の家」は、少なくとも3度燃えた。火元は寝室や図書室でこれといって火の気はなく、原因ははっきりしなかった。

 焼け跡を写したモノクロ写真を差し出すと、初老の男は覗き込んだ。2件の火事はこの男が小学生だった1963年と1969年、もう一件の火事は2012年に起きた。焼けたのは児童養護施設「東京サレジオ学園」である。

 その男、竹中勝美(62歳)が口を開いた。昂ぶると裏声になる。

「どちらも放火だと思います。火をつけたくなる者の気持ちが、私にはわかる。すべてを燃やし尽くしてしまいたくなったんだろうって」

 きわどい発言だが、表情に戯れの色はない。この施設の神父に人生を狂わされたという怒りのためだ。相槌を無視する勢いで、竹中は続ける。

「燃えた場所を見てください。出火元の階上にあるのが“燃やしたい場所”だったはずです。10歳だった私が、あの男のものを握らされ続けた場所でもある」 本文:11,524文字 写真:4枚

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広野 真嗣/文藝春秋 2019年3月号

最終更新:2/9(土) 0:00
記事提供期間:2019/2/9(土)~10/7(月)
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