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彫刻家イサム・ノグチと画家・長谷川三郎の芸術的交流を紐解く。

2/10(日) 12:00配信

Casa BRUTUS.com

1950年代を生きた2人のアーティスト、イサム・ノグチと長谷川三郎。今日のノグチ芸術のイメージ形成にもつながっていく二人の交流に注目した作品展が〈横浜美術館〉で開催中だ。

ロサンゼルス生まれにして東洋的な美を追求した彫刻家イサム・ノグチと、制作と理論の両面で日本の抽象美術をリードした美術家・長谷川三郎。この二人が共に歩んだ1950年代の作品を中心とした展覧会「イサム・ノグチと長谷川三郎ー変わるものと変わらざるもの」が、〈横浜美術館〉で開催中だ。

1950年当時、来日して画家・猪熊弦一郎や建築家・丹下健三といった日本を代表する美術家や建築家とも出会ったノグチが、とくに交流を深めたのは、画家として活動をはじめた長谷川三郎だった。長谷川はノグチにとって日本の文化遺産の案内役となり、今日のノグチの作品のイメージ形成を助けた。一方でノグチは長谷川に、絵画だけではなく墨や拓本、木版を用いてより抽象美術の表現を深めていくきっかけを与えた。1954年に渡米した長谷川はカリフォルニア美術工芸大学などで教鞭をとり、ビート・ジェネレーションと呼ばれる作家たちや若い芸術家にも大きな影響を与えることとなった。

展示されるのは、アメリカで公開された後、長らく門外不出だった石の彫刻「庭の要素」(1958年)を含むノグチの彫刻・絵画作品約50点と、日本の国公立美術館が所蔵する長谷川の墨、木版、拓刷による代表作と未公開作品を含む約70点。これらの作品を通して、1950年代の東洋と西洋の美術の交流を紐解いていく。これに合わせ、長谷川が当時用いた拓本技法による作品制作のワークショップも開催される。

彫刻家イサム・ノグチと美術家・長谷川三郎の交流が、いかにエキサイティングなものだったのか、当時の彼らの実験的な作品を通して味わってみたい。

text_Kaori Nakada

最終更新:2/10(日) 12:00
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