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「ヒットマン2」には、ほぼ無限の楽しさが詰まっている:ゲームレヴュー

2/10(日) 13:10配信

WIRED.jp

永遠に遊んでいられる唯一無二のゲームを指す、「フォーエヴァー・ゲーム」という言葉がある。これまで多くのゲームレヴューを書いてきた『WIRED』US版のゲームライターは、ステルスアクションゲーム「ヒットマン2」にフォーエヴァー・ゲームとしての魅力を感じたという。その理由とは?

気づけば暗殺計画を立てている

誰もが切望するフォーエヴァー・ゲーム。わたしにとってのそれは「ヒットマン2」なのかもしれない。

「フォーエヴァー・ゲーム」という言葉を初めて知ったのは、「No Man’s Sky」発売前に出された記事を読んだときだった。その言葉は、No Man’s Skyの無限に広がるインタラクティヴな世界を指して使われていた。いつまでもプレイできるゲーム、すべてに打ち勝つ唯一無二のゲームという意味だ。

フォーエヴァー・ゲームがあるということは、もうほかのゲームを必要としないことを意味する。非常に広大で、複雑で、あまりにも面白いエンターテインメント作品であるために、ほかのゲームがいらなくなってしまうのだ。それも永久に。

もちろん、そんなのは幻想である。誰かの独創的なニーズをすべて満たせるゲームなどありえない。できると思っているとしたら、おそらくそれは単に誇大広告を信じてしまっているだけだ。

とにかく以前はわたしもそう思っていた。それがいまは、この先自分は「ヒットマン2」以外のゲームを必要とするだろうか、などと考えている。

遊び心のある「暗殺」ゲーム

わたしはいま、マイアミにいる。整備士の格好をして、ツールボックスの後ろで身をかがめているところだ。隙を見て、変装を完成させるために必要なツールを盗むつもりでいる。

ターゲットはレーシングカーのドライヴァー。いまはコースに出ており、そろそろピットストップの頃合いだ。臨時スタッフのふりをしてまぎれ込んだわたしは、整備が予定通りにいかないようにする。これでターゲットは仕留めた。正体がバレる前にこの場から姿を消そう。

あるいは整備士の変装を、バーテンダーのボウタイとヴェストに変えてもいいかもしれない。テック企業幹部の娘でもある先ほどのレーシングドライヴァーが、レース後のアフターパーティーへ引き上げてくるまで暗殺を待つのだ。

そこで彼女は長年のライヴァルと酒飲み競争をするだろう。ただし、ターゲットの知らないうちに、彼女の分の飲み物には毒が入れられている。

そこまで手間暇かける気になれなければ、彼女のボディーガードたちをじわじわと狙い撃ちにして、ひとけのない廊下に引きずり込み、ターゲットが独りになったところで直に殺してしまう手もある──。

どれも残酷に聞こえるが、実は「ヒットマン」』は、そうしたテーマに対して、遊び心のあるアプローチをとっている。このゲームはダークな殺人シミュレーターというよりも、向こう見ずな暗殺の風刺なのだ。

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最終更新:2/10(日) 13:10
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