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東大に合格する子が持つ「失敗を成功に変える心」を育てる方法

2/10(日) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

本記事は、東京大学薬学部卒業で、現在は作家、心理カウンセラー、イラストレーターとして活躍する杉山奈津子氏の著書、『偏差値29からなぜ東大に合格できたのか』の内容の中から一部を抜粋し、子どもの能力を最大限に引き出す親の役割について見ていきます。

赤ちゃんには「失敗への恐怖」がない!?

昨年生まれたばかりの私の息子は、毎日のように挑戦を繰り返し、毎日のように昨日できなかった何かができるようになります。いつの間にかラッパを吹いていたり、つかまり立ちをしていたり、上れなかった椅子の上にいたり、滑り台の階段を上り下りしたり、「ママ」と言ったり…。

その凄まじい速さの成長具合を見ていると、変化の少ない自分の日常を反省してしまいます。同じく息子がいる友人も「子どもは、毎日が新しい可能性に満ち溢れていて羨ましい」と言っていました。赤ちゃんだった頃は誰もが同じように成長していたはずなのに、なぜ大人になると、失敗を恐れる「固定タイプ」のメンタルセットをもってしまうのでしょうか。

子どもは挑戦も学ぶことも、本当に楽しそうにこなします。そして、いつの間にかマスターしています。完壁なる「変動タイプ」の人聞は、猛スピードで毎日前に進むのです。

私の息子は、最近ベッドによじ上るのが大好きです。ただ、毎回上るまではいいのですが、下りることが苦手で、いつも助けを求めて叫んでいました。床に向けてゆっくり手を伸ばすも、届かずに結局はベッドから落ちて大泣きします。けれど、彼は何度落ちようとも、繰り返ししつこくベッドに上ります。

彼の中に、失敗してはいけない、失敗するのが恐いという気持ちは皆無です。そして先日ついに、小さな頭で考えたのでしょう、おしりの方から足を伸ばしてゆっくり下りるという方法を身につけました。それ以来、するりと足から下りています。

「何かに挑戦する行動」を妨げないように…

親ですから、子どもが痛がったり泣いたりする姿を見るのは忍びないものです。危ないからといって、ベッドに上らないように柵をつけることも、下りるときに毎回抱っこしてあげることもできましたが、私の母親の育児論では、そういうときは手を貸さない方がいいそうです。

彼は現在、どうすると痛い思いをするのか身をもって覚えている最中なのだ、と。親がすんなり手を貸してしまえば、落ちたら痛いと知ることも、どうしたらうまく下りられるか試行錯誤することも、足の方から下りてみようと試して安全な下り方を発見することもありませんでした。

また、高いところに上って困ったとしても、叫べばどうせ母親が助けてくれるだろうと、安易に人に頼ってしまえと考えるようになったかもしれません(子どもによっては、叫ぶと母親が来て抱っこをしてくれると覚え、構ってほしいときにわざと転んで泣くようになる赤ちゃんもいるそうです)。

そして何より、彼のベッドに上ろうとする意欲や好奇心、ベッドから下りる挑戦の機会を奪うことになるのです。私は親として、ベッドの周りに衝撃を和らげる床マットを敷いておく程度の援助はしておきました。でも、失敗して痛い思いをさせないため、何かに挑戦する行動自体を遠ざけるという方法はとらないよう心がけました。

これはベッドと乳幼児という小さな例ですが、子どもが大きくなってからでも結局のところ「親がすべきでないこと」は同じです。親が子どもを愛するがゆえに「失敗させまい」と手を差し伸べる行動は、かえって子どもの「失敗してはいけない」という固定タイプのメンタルセットを強めてしまうのです。

そして、結果的に伸びていくはずだった能力を止めてしまうことになります。周囲の人聞が失敗なんて気にさせない環境をつくってあげれば、何歳であろうと赤ちゃんのようにのびのびと成長できるはずです。

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