よく「ウンチで赤ちゃんの体調がわかる」と言われますが、赤ちゃんのウンチは大人のものとは色もにおいも違います。どういう場合に体調が悪いと判断したら良いのか、難しいですよね。
そこで、赤ちゃんのウンチの基本と、心配なウンチの見分け方、ウンチに症状が出る病気について「かたおか小児科クリニック」院長 片岡正先生に教えていただきました。
ウンチの状態や回数は個人差が大きいものですが、大まかな傾向はあります。月齢による特徴をまず知っておきましょう。
新生児のころは母乳の場合はやまぶき色のような黄色、ミルクの場合は薄めの黄色です。ときどき緑色のウンチが出ることがありますが、これは胆汁色素が腸内で酸化したためで、赤ちゃんの機嫌がよく、食欲があれば心配いりません。
消化機能が落ち着く生後3~4ヶ月ごろまでは、健康なウンチでも母乳とミルクで違いが見られることがあります。
母乳はミルクに比べて乳糖が多く含まれているため緩いウンチになりやすく、回数も多くなる傾向があります。
色は黄色から茶色で、緑がかっていることもあります。甘酸っぱいにおいがするのも特徴です。
ミルク育児のウンチは母乳育児に比べると、多少かためで粘りけがあり、回数も少なめの傾向があります。色はクリーム色から緑色までさまざま。においは母乳ほど強くありません。
混合の場合は、母乳とミルクの中間のウンチになります。
いずれも生後3ヶ月くらいまではゆるくて水っぽく、量も少なめです。排便が1日1回という赤ちゃんもいれば、10回以上の赤ちゃんもいます。
離乳食が始まるとウンチも変化します。色もにおいも少しずつ大人のものに近くなってきます。
離乳が進むとともに色はますます茶色に、形状もかたまってきます。でも消化機能がまだ未熟なので、食べた物や体調によって状態や回数はコロコロ変わりがちです。食べた物がそのまま出てきたりすることがあります。
離乳食後期から完了期になると、消化能力も高まってウンチはさらに大人に近づきます。ウンチの量や回数もその子なりにだんだんと定まり、1日1~2回程度に落ち着いてくる子が多いです。とはいえ、食べる量や内容によってお腹の調子が変わりやすい子もまだ少なくありません。
最終更新:2/11(月) 16:30
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